家族のためにリフォームすることに…
高齢化が進む日本。介護保険制度で一緒に住む家族が「要支援1・2」や5段階ある「要介護1~5」に認定され、家族のために手すりやスロープなどのリフォームを検討しているという方もおられるでしょう。家族が安心して暮らすために必要なことではありますが、大掛かりなバリアフリーリフォームとなると費用面での負担が大きくなってしまうことがあります。そのようなご家庭におすすめの支援制度が『高齢者住宅改修費用助成制度』です。
高齢者住宅改修費用助成制度の内容とは
この制度は介護保険の中の制度で、家族に要介護者がいるときに家をバリアフリー化するためにリフォームをする場合に、費用の一部を助成してもらえるのです。全額というわけではありませんが、工事費用は最高20万円までが対象となります。介護保険は1割自己負担することになるため、20万円だった場合の助成金額は18万円となります。
この最高20万円は1度の工事で達成しなかった場合、分割して助成を受けることが可能だそうです。ですので、1回目の工事が20万円に満たなかった場合、次にバリアフリー化のリフォームを行った際に、残りの金額分だけ助成を受けることができるのです。また、要介護認定で要介護1から要介護4というように3段階以上アップした場合や、引っ越しをすることになった場合は、すでに20万円分の助成を受けていたとしても、再度最高20万円の助成が受けられるそうです。
どのような工事が対象なの?
バリアフリーリフォームをしたけれど、対象にならなかったということにならないために、どのような工事が対象となるのか、規定にそって具体例をご紹介します。
・玄関や床などの段差の解消(スロープの設置など)
・階段や廊下などへの手すりの取り付け
・転倒防止のために滑らないような床材に変更する
・引き戸などの扉の取り替え
・洋式の便器の設置や取り替え など
家族に合わせたバリアフリー化を
介護保険制度のひとつとして受けられる『高齢者住宅改修費用助成制度』ですが、助成金の最高金額が決められています。まずは、ご家族の状態を把握し、緊急課題となっている箇所を優先的に行うようにしましょう。
また、この制度以外にも自治体による助成を受けられる可能性があります。バリアフリーリフォームをされる際は、この制度と合わせて役所などで確認してみるとよいでしょう。