インターネットの普及により需要は1年中ある
これまでは実際に物件を見に行って購入するという形が一般的でした。しかし、最近はインターネットの普及で自宅に居ながら詳細な情報を収集できるだけでなく、外観や内観も写真を通して見ることができるようになり、以前は閑散期であった時期でも熱心に不動産を探している人は少なからずいるという状態です。そのため、不動産の取引も1年を通してあります。ただ、探していらっしゃる方の傾向として、入居したいと考えているタイミングの約半年前から物件を探し始める方が多いようです。
売り買いの需要が高まる時期はある
物件を探している人は時期を問わずいるとお伝えしましたが、物件の引き渡しが多い時期というのがあります。1年の中でもっとも集中しやすいのが、新年度のタイミングです。転勤や小・中学校の始まりの時期に合わせて引っ越しを検討される方が多く、1~3月の間は不動産取引が活発になりやすいです。ただ、それ以外にも新年の始まりを新しい家で迎えたいという考えの方やまとまった休みがとりやすい夏休みに引っ越したいからその時期に合わせて検討するという方もおられるため、新生活が始まる節目などのタイミングに需要が高まりやすい傾向があると言えるでしょう。
不動産屋に仲介をお願いするタイミング
需要が高まる時期を狙うとすると、それに向けて逆算して行動しないといけません。多くの場合、購入が決まって契約を交わし、物件を引き渡すまで約2か月かかるといわれていますので、もし不動産屋に仲介をお願いするのであれば、不動産屋探しや仲介依頼のタイミングも重要となってきます。需要が高まる時期=不動産屋の繁忙期はこまめに連絡を取りたくても担当者が手一杯の状態で思うように商談が進まないというケースも考えられます。仮に1~3月の売却を目標にするのであれば、遅くても仲介をお願いする不動産屋は前年の12月中には決めておくとよいでしょう。
リフォームすることも計画の片隅に置いておこう
買い手の需要に応えるため、リフォームなどをして販売する必要が生じることもあります。物件の大きさや手を加えなければいけない部分がどの程度あるかにもよりますが、1か月程度かかると想定し、需要が高まる時期までに完成するよう早めに動くことが大切です。そういった先を読んだ行動こそが不動産を高く売却するコツといえるでしょう。