こんにちは。婚活FP山本です。近頃では「老後破産」が本格化し、多くの方の関心を集めています。一方で、これだけ言われていても若い方にとって老後はまだまだ対岸の家事…。未来を考えずに行動するとかなりヤバいかと!今回はそんな実話です。
結婚して新居購入、教育費で家計は火の車
ある都心部に30代の既婚男性Aさんがいました。Aさんはちょっと前に同い年の女性Bさんと結婚したばかり。そして結婚後は親の背中を見てBさんには専業主婦になってもらって家計を託し、家事と育児に専念してもらいました。
その後幸いにも2人の子供ができ、子供が小学校に入るタイミングでは新居不動産も購入。実にありがちで幸せな結婚生活ですね。ですがその一方で家計は常に火の車…。教育費と住宅ローンで、常にAさん一家の家計には余裕がありませんでした。
相続した実家を売却…ローン完済で一安心?
そしてついに家計がピンチを迎えます。50代目前にして子供の大学費用が…。一方で不幸は重なるもの。地方に残してきた親がついに…。「きっとこれは親の助けだ!」と考えた一人っ子のAさんは、相続した実家不動産を売却しました。
実家不動産の売却金でどうにか住宅ローンを完済できたAさんはホッと一安心。その後50代半ばで子供達は大学を無事に卒業しました。一方で、これまで教育費しか頭に無かったAさんはこの時ようやく「自分達の老後資金準備」を全然してなかった事に気付きました…!
子供の結婚資金に新居費用…結局老後破産!
その後も定年まで節約家計を続け、どうにか1千万程度の老後資金を蓄えたAさん。「これだけあれば何とかなるかな?」と思ったのですが…その後も子供達の結婚や新居購入に援助を求められ、あっさり老後の家計は破たん寸前になりました。
結局年金だけでは生活できず、老後資金の確保のために不動産を売却する事に…。ですがその不動産の売却金も寿命までは持ちそうにありません…。「もっと貯金しとけば良かった…」「妻に働いてもらえば良かった」が最近の口癖だそうですが…ホントそうかもですね。
おわりに
結婚して妻を専業主婦にして住宅ローンと教育費に苦しみ、実家不動産を売却してどうにか対処するも結局老後破産した話…。極めてよく聞く話ですが、子供が小さい頃でも家計がヤバい時に何か手を打つべきでしたね。ぜひあなたもご注意を!