こんにちは。婚活FP山本です。近頃方々で話題になっているのが「老後破産」。長い老後生活の途中で貯金が枯渇し、年金生活になる訳ですね。しかし一方で、人間とは追いつめられるまでリスクに気付けない事も多々…。今回はそんな実話です。
3人出産の上で不動産購入!生活はキツいが…
ある地方に50代の既婚男性Aさんがいました。Aさんは30歳目前頃に同い年の女性Bさんと結婚。以後3人の子供ができ、上の子の小学校入学に合わせて不動産も購入しました。極めて一般的な一昔前の夫婦ですね。
ちなみにBさんはずっと専業主婦だったので、決して生活や貯金にゆとりがある訳ではありませんでした。しかしそれでも常に3人の子供達に囲まれて、ホントに幸せな生活だったとの事。そしてこの度、ついに下の子が自宅不動産を巣立つ事になりました!
教育費からの解放感で散財…老後資金に売却した
ここからAさん夫婦の生活は徐々に変化。「もう教育費がかからない」という解放感から、今まで貯金のために我慢していた旅行や外食などへの支出が少しずつ増えました。ホントは老後生活への貯金をしなければならない時期なのに…。
そして案の定、Aさん夫婦の貯金は定年後わずか3年で破産寸前になりました。お金に困ったAさん夫婦は自宅不動産を売却することに!幸い、自宅不動産は相応の値で売却できました。そしたら不動産の売却金を元に、また少しずつ散財生活するように…。
売却金が枯渇!子供支援もムリ…で年金生活へ
ですが不動産の売却金も無限ではありません。結局その不動産の売却金は老後生活半ばの70歳頃に枯渇してしまいました。今後の老後生活や貯金をどうすべきか…Aさん夫婦は悩んだ末、3人の子供達に仕送りを依頼。
しかし3人ともそれを拒否しました。拒否というか「自分達も生活がキツキツで無理」だったんです。こうして不動産の売却金も貯金も枯渇したAさん夫婦は年金生活になりました…。生活保護よりはマシかもしれませんが…何だか悲しいですね。
おわりに
子供が巣立った事で気が緩んで散財生活し、貯金が無くなったら不動産を売却してまた…。老後生活への計画性が無さすぎた話ですが…意外とこういう家庭はあるものかも。今時は「老後は子供に面倒見てもらう」が通じない時代ですし、ご注意を!