こんにちは。婚活FP山本です。近頃一部の方に人気なのが定年起業!定年後のセカンドライフを充実させるため起業する訳ですね。なまじ長年の人生経験があるからこそ自信満々に起業する訳ですが、やはり起業は簡単では…。今回はそんな実話です。

定年起業を巡り大喧嘩…「やるなら離婚して!」

ある都心部に50代の既婚男性Aさんがいました。Aさんは間もなく定年を迎える身で、最近は定年後は何をしようか悩む日々。そして色んな「定年後を考える系のセミナー」に参加する中で、いつしか起業を考えるようになりました

ですが家族は大反対!「何を今更夢見てるんだ!」と。ロクな準備もしてない訳ですし、ごもっともですね…。ですが反対される程にAさんの起業熱は高まりました。そしてそんな起業リスクに巻き込まれたくなかった妻のBさんは「やるなら離婚して」と…。

退職金・売却金を元に起業!しかし案の定…

こうしてAさんは離婚の上で定年起業する事になりました。貯金と退職金を折半、さらに不動産も売却して売却金も折半。そうまでして起業したい気持ちなどまるで分からないBさんは離婚協議中、心底呆れていました…。

一方のAさんは意気揚々!実はAさんの起業とは「同業者へのコンサル」だったのです。だから「必要経費も少ないし、人脈も経験も十分ある。絶対大丈夫」という自信がありました。ですがそんなAさんの思惑は定年起業後、大いに外れる事に…。

売却金も底をつき…そして年金生活へ

どんな大企業の元の肩書きも、辞めてしまえば一個人。そして人脈は会社の看板があってこそ、経験もあくまで「元の会社の場合」に過ぎませんでした。一向に取引先が作れないAさんは、それでも経費をかけて色々ガンバりましたが…やはり社会は厳しいもの。

結局、Aさんの定年起業は10年ほどで不動産の売却金が底をつき、廃業になりました。年金生活になったAさんは離婚したBさんに再婚依頼をしましたが、当然答えはノー。人生の最後の最後で起業に挑戦して失敗したAさんの判断は…どうだったんでしょうか!?

おわりに

家族の反対を振り切るために離婚&不動産を売却してまで定年後に起業し、そして失敗した…。どんな元の肩書や経験があろうとも、起業は簡単ではありませんし成功する保証などどこにもありません。やるなら入念な準備の上で実行しましょう!

関連リンク↓ 「不動産!体を壊して店舗売却…後継者を育ててた孝行娘」
/column/yamamotomasayoshi/23284/
 
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