こんにちは。婚活FP山本です。思い出いっぱいの実家不動産の売却はホントに苦渋の決断ということがほとんど。また売却しても思い出までは消えず、老いる程にその思い出は強まることも…。ロマンチストな男性なら尚更ですね。今回はそんな実話です。
学費に困って相続した実家不動産を売却した
ある都心部に50代の既婚男性Aさんがいました。Aさんは同い年の妻Bさんと二人の子供を持つ4人家族。もっとも子供はすでに社会人で、不動産を出てるので2人暮らしでしたが…。そして近頃では「定年後をどうするか?」を色々と悩む日々。
その一方、最近のAさんは少し過去を後悔していました。実はAさんは地方出身で実家不動産を相続してたのですが、2人分の学費に困って売却してしまったんです。もちろん思い出の詰まった実家不動産の売却は苦渋の決断でしたが、当時はやむなし…でした。
失ったからこそ…定年を機に帰郷を決意!
ただ売却しても思い出は消えません。そしてたまの旧友との昔話で段々とAさんは地元への帰郷願望が…。都心部では特に親しい友人もいなかったので尚更でした。むしろ実家不動産という「いつか帰る場所」を売却して失ったからこそ、その帰郷願望はより強まった様子。
そしてAさんはBさんや子供達とも相談した結果、定年後はAさんの地元に移住することに!ちなみに子供達にはAさんのロマンチストぶりに笑われたそうですが(笑)。それでも地元への帰郷を決めてからのAさんは思い出に浸る事も増え、幸せそうでした。
近いところで購入したが…いずれ住めば都?
ただし、実家不動産は売却してすでに他人が居住中。直接には帰郷できません。そこでなるべく実家不動産があった近くで売却中の不動産を探しました。幸い、良さげな不動産があったので定年を機にそこへ移住。良かったですね!
ですが…またもAさんは実家不動産の売却を少々後悔しました。確かに地元には帰郷しましたが住んでた頃とは違う街並み、そして当時とは違う家から見える景色に戸惑いが…。思い出とは少し違いますが、いずれは「住めば都」と思えるといいですね!
おわりに
不動産は同じ物件が絶対に二つは無いもの。たとえ全室同じ造りのマンションでも、一部屋隣に移るだけでまた違います。思い出の詰まった実家不動産なら尚更でしょう。一度売却すれば買い戻すのも困難ですし、実家不動産の売却は慎重にどうぞ。