こんにちは。婚活FP山本です。近頃年々増加傾向にあるのが熟年離婚!これは長年の恨みつらみから離婚に至るわけですが…思った以上に怒りが優先しすぎて後先考えてない事も。しかもそれが「似たもの夫婦」だったりして…。今回はそんな実話です。
熟年離婚!不動産も売却して互いに再出発!
ある都心部に60代の独身女性Aさんがいました。実はAさんは熟年離婚した直後。ざっと30年以上連れ添った同い年の夫とは些細な事で衝突し、最後の10年はまるで仮面夫婦のような有様でした。その状況に両者苦しみ、両者合意の上で定年を機に離婚!
幸い子供はすでに成人しており理解もしてくれました。また元々共働きで貯金も別々でしたので、不動産を売却し、その売却金を折半して離婚協議は終了!互いに相手への怒りから解放され、晴れ晴れとした気持ちでセカンドライフへ突入しました。
仕事しつつ再婚活に励むが…売却金も減る一方
そんな経緯のAさんは売却金を元手にまず賃貸不動産を確保し、同時に仕事を確保しつつ再婚活に励む日々を満喫。出会う男性は皆新鮮で、誰もが元夫以上の存在に思えた様子でした。確かに心境的には「元夫以下の男性など存在しない」程の怒りがあるでしょうからね…。
ですがそんな新鮮さもどこへやら。離婚後1年が経ち、2年経っても婚活は実らず一向に再婚できる気配が見えません。「私ならきっとすぐ誰か見つかるハズ」と思い込んでたAさんにとっては完全な誤算。次第に貯金や不動産の売却金も減っていきました…。
ある日一本の電話が…再婚ではないが元サヤに!
離婚後3年が経つ頃にはフラれる苦痛に耐えられずに婚活を止め、再婚を断念。「もう一人で生きていこう」と考えるように…。しかし老齢の孤独は想像以上の苦しみ。急速にAさんは塞ぎ込むようになりました。そんなAさんの元にある日、一本の電話が!
相手は元夫!孤独や貯金・売却金の減少に苦しむAさんにとっては救世主のように感じた様子。実は元夫も離婚後、同様に婚活や孤独に苦しみ、また特に食事に苦労してたのです。結局二人は再婚…はしなかったのですが、事実婚的に元夫の不動産で同居することに!人騒がせな夫婦ですね(笑)
おわりに
離婚は簡単でも再婚や婚活、結婚生活を続けるのは難しいもの。人間関係は大変ですね。ちなみに不動産を売却すれば相応にまとまったお金にはなりますが、30年程度の老後生活資金には全然足りないのが普通。熟年離婚するなら後の資金計画をしっかりしましょう。