こんにちは。婚活FP山本です。近頃年々増加傾向にあるのが「熟年離婚」。そして熟年離婚は若い方の離婚に比べて「一方にとっては青天の霹靂」という特徴があります。つまり何の準備もできてないという事…。今回はその結果、実家不動産を失った実話です。
結婚時、実家不動産を二世帯住宅に改築
ある地方に定年目前の既婚男性Aさんがいました。Aさんは約30年前に結婚。その約5年後、不動産を購入しようかと言う時に「同居を望む両親」と「同居をイヤがる奥さん(Bさん)」との板挟みにあい、その妥協案として実家不動産を二世帯住宅に改築したのです。
幸いにも両親は分別があり、子供の事も含めて干渉は最低限にしてくれ、二世帯での生活は実に順調なものでした。ただ二世帯への改築費用が高額になり、当時のその地域では珍しくBさんも働きに出ることに。昔は専業主婦が当然な地域も多かったですからね。
安定の結婚生活の裏で…定年と同時の離婚宣告
Bさん的には夫のため、そして自分のワガママを聞いてくれたからこその労働は全然苦になりませんでした。仕事に家庭にとずっと粉骨砕身の思いで努力。…にも関わらず、ある時Aさんは浮気をしてしまいます。Aさんは謝り倒して何とかこの時は許しを貰えました。
…しかし、なまじAさんのために他の女性よりがんばった自負があったからこそ、この裏切りがずっと許せなかったんでしょう。その後も笑顔が絶えなかったBさんでしたが、Aさんの定年と同時に離婚を宣告。復讐の意味もあったんでしょうね…。
慰謝料・財産分与のために実家不動産を売却!
ずっと夫婦円満にやってきた(と思ってた)Aさんはもちろん拒否。ですがBさんは、実はその後も浮気してたAさんの証拠を完璧に抑えており、調停で完全勝利。婚姻期間も長かったので離婚時の慰謝料・財産分与は凄まじいまでの額に…。もちろん年金分割も!
結局、元々あまり貯金が無かった(Bさんが別に移してた?)Aさんは、相続した二世帯の実家不動産を売却する事になりました。なまじ二世帯にしたからこそ居住不動産と共に実家まで売却するハメに…。こういう不動産売却はキツいですね!
おわりに
実家を二世帯住宅にすると、売却時には住まいも実家不動産も失う…。当たり前ですが、これから老後というタイミングでの熟年離婚は何ともな話ですね。そして「浮気グセは治らない」と言われますが…心当たりのある方はくれぐれもご注意を!