こんにちは。婚活FP山本です。何人も「労せず手に入れたもの」には中々価値が分からず愛着も沸かないもの。と同時に人は「失ってみて初めて価値に気付く」こともあります。たとえそれが不動産であったとしても…。今回はそんな実話です。
学生時代に授かり結婚、卒業後に不動産を購入
ある地方に20代前半の既婚女性Aさんがいました。実はAさんはまだ大学生ながらも子持ち。同い年の高卒男性Bさんとの間に子供ができたのです。それでひとまず結婚して籍だけは入れたという経緯。幸いなことに双方の親や周囲はかなり暖かく見てくれました。
Aさんは実家不動産で子供を親に任せながらの学生生活。Bさんも実家不動産で暮らしながら週末はAさん実家に行く日々でした。そしてAさんが大学を卒業したと同時に、両方の親がお金を出し合って二人のために不動産を現金購入&贈与。羨ましい話ですね!
若気の至り?わずか2年で離婚。そして売却へ…
そして夫婦揃って新居不動産に引っ越し、ようやく結婚生活らしい日々になった二人。ですが…ダメでした。たまに会うだけの恋愛とずっと一緒にいる結婚生活は全然違うもの。喧嘩も増え、Aさんの卒業後わずか2年で離婚することに…。
そして離婚の際に、なぜか「全てを清算したい」と勢いで不動産を売却!貯金と売却金を折半して離婚となりました。しかしこの時にはお互いの実家はすでに兄弟が結婚して住んでいたので戻れず、二人別々の初めての賃貸生活が始まりました!
想像以上に狭くて辛い賃貸生活。一方の夫も…
幸い不動産の売却金で当面の生活は大丈夫だったAさんでしたが、広い一戸建てから狭い賃貸不動産に移り、もの凄く「落ちた感」を感じるように…。また友人達にも恥ずかしくて離婚したと言えず、勝手な不動産売却の件で親にも合わす顔が無く、Aさんはどんどん精神的に孤立していきました。
ですが、その事情は実はBさんも近いものが…。勢いで離婚、そして不動産を売却した事をずっと後悔していました。そして離婚から約半年後、どちらからともなく連絡を取り合い、1年後には再婚することに…。ちなみに二人は今、今度は自力で不動産を購入するために共働きでガンバってます!さてさて、今後の二人はどうなるんでしょうか…?
おわりに
勢いに任せて学生時代に結婚し、そして勢いで離婚と不動産売却をし、最後は現実を味わって再婚…若さゆえの勢いはスゴいですね。でも、もし不動産を自力で購入していたら、ここまでアッサリ売却できたでしょうか…?時には冷静さも大事ですね。