こんにちは。婚活FP山本です。今時の大多数の人は結婚しても「親との同居」はイヤがるもの。そして親側も比較的理解は広がってきました。とはいえそこにはまだまだ温度差が…。特に「子供が産まれた」ら、親はつい…。今回はそんな実話です。

「同居はイヤ」対策に離れを用意する両親!

ある地方に30代の独身男性Aさんがいました。Aさんは間もなく少し年下女性Bさんとの結婚を予定。そして結婚後の不動産について話し合っていたのですが、その際にAさんの両親が「実家不動産の敷地に離れを用意する。同居じゃないし、それでどうだ?」と…。

実はAさんは2人兄弟の次男。長男は同居をせず、少し離れた場所で賃貸不動産での別居暮らしをしてたのです。それで「両親も寂しいんだろうな…」と考えたAさんはBさんに聞いてみました。すると「あまり干渉しないこと」を条件にギリギリ承諾。また全額両親に頼るのも悪いと考えたAさんは、離れの建築費用は両親と折半にしました。

出産後、何だかんだで来訪され実質同居

結婚後、実家不動産の離れでの生活を始めたAさん夫婦。普段は仕事も忙しく、両親も「あまり干渉しない」をちゃんと守ってくれたので、交流は最低限かつ順調な別居生活でした。ですがその約2年後…Bさんが一人目の子を出産すると、状況はちょっと変わる事に…。

どんな親も、孫はある意味で子供以上に可愛く見えるもの。Aさん両親は育児休暇中のBさんの元に、孫の顔見たさに頻繁に来訪するように…。最初はBさんも仕方ないかと思ってましたが、来訪は段々とエスカレートしました。最終的にはほぼ毎日のように来訪し、Bさんの気分はまるで実質同居…。

既婚子ナシの兄に売却!売却金で賃貸に!

Aさんが注意しても、一時的には来なくなりますがしばらくすると元通り。また両親も悪気が無いのでAさんも強くは注意できず…。そして引っ越そうにも離れの不動産は実質親のもの。売却しようにもできず、離れの建築と出産で引っ越し資金もままならず八方ふさがり。

困ったAさんは兄に相談しました。すると見かねた兄夫婦は、なんと離れを自分達に売却しろと提案!「自分達なら子もいないし貯金もあるから」と。建築にかかったAさん費用の9割を売却金として支払ってくれました。そしてAさん夫婦は売却金を元に賃貸へ、お兄さん夫婦は離れにそれぞれ引っ越ししました。ひとまず、めでたしめでたし…ですね!

おわりに

二世帯住宅や敷地内別居は、別居といっても実質同居になってしまう危険性が…。両親的には「それでもこれも別居だ」と考えますが、子にとってはやはり同居と感じる事も。特にこういうケースでは不動産を売却しようにも売却できませんし、くれぐれもご注意を!

関連リンク↓ 「不動産!親のエゴが生んだ援助にまつわる悲劇の話」
/column/yamamotomasayoshi/21090/
 
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