こんにちは。婚活FP山本です。不動産は潤沢な供給がある都心部とは違い、地方では思った以上に気に入る物件が無いもの。ピンポイントで探すなら尚更に。その中で良い不動産を見つけたら、普通は購入に焦りますよね。今回はそんな住み変えの実話です。

同郷出身の二人、出戻り住み変えを希望

ある都心部に定年目前の夫婦(以下A夫婦)がいました。A夫婦は共働きの同い年、そして互いの地方実家が車で10分程度の距離という同郷出身だったのです。だから一気に意気投合した経緯もある夫婦でした。同郷出身はホントに仲良くなりやすいですね。

そんなA夫婦は次男次女の組み合わせなので、それぞれ戻る実家不動産はありません。ですが定年後は地元に戻りたくなった二人は、現在の不動産を売却して地元の不動産を購入し、住み変える計画を立てました。ちなみに不動産のローンはすでに完済との事。

良い不動産を発見!つなぎ融資で住み変え

ですが不運なことにA夫婦の地元地域は過疎化が進み、あまり売却中の不動産が無い地域。ネットで調べ、兄弟や地元に残る旧友、地元の不動産業者に聞いても中々いい物件が見つかりませんでした。住み変え先を「夫婦どちらかの実家付近」で探していたので余計に…。

そんな折、タイムリーなことに正しく探していた立地で中古一軒家の不動産が売却中に!実際に足を運ぶと限りなくA夫婦の条件に近い不動産でした。どうやら誰かが相続した無人の実家を売却に出した様子。幸い売却額が現在の不動産の売却予定額とほぼ等価だったので「誰かに購入される前に」と、Aさんはつなぎ融資でこの一軒家を購入することに!

一年たっても売却できず…業者が8割で買取り

こうしてAさん夫婦は無事に地元での住み変え先も手に入り、優雅な老後生活を満喫していたのですが…一点だけ誤算が!売却中の都心部の不動産が一年たっても売却できなかったのです。幸いにもつなぎ融資には買取り保証があったので業者が買い取ってくれたのですが、売却額は査定額の8割。差額の2割と1年分の金利はAさん夫婦の負担に…。

しかしAさん夫婦は大した不満は無い様子。確かに負担増は軽くない痛手ですが、それ以上にあの時融資が無かったらこうして地元で生活できてないんですから!ちゃんと「割安での買取りになる可能性もある」ことを理解した上での判断。大人ですねぇ。

おわりに

住み変えによる不動産売却、特に都心部から地方へは、住み変え先が見つけにくい事に加えて既存の不動産が売却できない可能性もある。色々不安定ですね。ちょっと綱渡りな気もしましたが、気に入る不動産を地元で無事購入できたAさん夫婦は良かった良かった♪

関連リンク↓ 「不動産!老後は地方でのんびりと…いかなかった話」
/column/yamamotomasayoshi/20436/
 
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