こんにちは。婚活FP山本です。離婚の時には「財産分与」をするものですよね。一般的なサラリーマンの場合にはせいぜい貯金を半分って程度。しかし実はこれ、経営者の場合にはとんでもない額になったりするんです。今回はそんな実話になります…。
鳴かず飛ばずの飲食店時代。従業員に…
あるところに飲食店経営の30代男性Aさんがいました。Aさんは20代の頃は料理修行に没頭し、その後に独立。自信は十分にあったのですが、やはり飲食店は水物でした。中々お客さんも増えずに苦悩する日々。この辺はどこの飲食店も同じかもですね。
そんなある日、アルバイト従業員として応募してきた少し年下女性Bさんに一目惚れ。今までロクに女性に縁の無かったAさんは一気にハマりました。従業員として雇いつつも熱心にアプローチ。そして二人はいつしか男女の関係に…。1年後には結婚を果たします。
軌道に乗るとハメ外しまくり…そして
さすがに他の従業員への配慮として二人の関係はナイショ。その後、子宝にも恵まれたAさんは「Bさんのためにもがんばるぞ!」と粉骨砕身で努力し、数年後には10店舗を経営、自社ビル不動産を購入するまでに成長しました!凄まじいまでのアゲマンぶりですね…。
ですが人間、成功すると堕落するものなのか…。次第にAさんは女遊びに没頭。幸いにも経営はBさんの経理としてのウデもあって各店舗順調でしたがBさんとの喧嘩が増えました。そして益々女遊びに没頭する悪循環…。ホントにアホな経営者ですね。
財産分与と退職金に養育費。従業員は過半数が退職
そしてAさんが40歳目前の頃にBさんが離婚を宣告。ただAさん的には少々の手切れ金で終わり程度に思ってたのですが…ここで大誤算!なんと顧問弁護士から「結婚後の会社店舗の成長も考えると財産分与だけで5000万相当」と…。また離婚を理由にしたクビもできないので退職金も大幅増。高年収のため養育費も凄まじいことに。そして慰謝料も…。
結局離婚による融資も受けれず、浪費家で貯金も無かったAさんは自社ビル不動産を売却。また売却金でも足りなかったので残額は分割払いに。さらにこのゴタゴタで二人の関係や離婚、女遊びの件が他の従業員にも漏れ、過半数の従業員が退職しました。なんともはや…。
おわりに
「法人と個人は別」が基本ですが、経営者の場合は内助の功が認められてとんでもない事になることもある…という一つの例ですね。それにしても自社ビル不動産を売却してなお足りない離婚料…総額いくらだったのやら…。そして辞めた従業員達の補充は?経営者は特に奥さんへの感謝は忘れないようにしたいものですね!