こんにちは。婚活FP山本です。冷めた目で見れば不動産は単なる住居ですが、それが生まれ育った実家となると「出身地」にもなります。そして不動産は売却できても出身地までは売却できません。時にこの点で人は苦しむもの…。今回はそんな実話です。

誰もが知ってる某大災害、後に都心部へ

ある地方に30歳目前の独身男性Aさんがいました。Aさんは実家不動産住まいで会社に勤めるごく普通の男性。ホントに毎日代わり映えのない日々を過ごしていたAさんでしたが、そんな変わらぬ日常がある日、一変しました。

そう、誰もが知ってる某大災害です!Aさんを含めてかろうじて家族全員生き延びたものの、実家不動産があった地域一帯はほぼ全滅。その後、Aさん両親はひとまずの手として遠く離れた都心部へ移り住みました。後に実家不動産は泣く泣く売却したとの事。

婚活では当然のプロフィール「出身地」が…

それから数年、ようやく両親もAさんも新天地での仕事や生活に慣れてきた頃、Aさんは婚活を始めました。年齢的なものもありましたが、それ以上に災害経験は「人との結びつき」を強く欲するものですからね。ですがここで問題が…。

婚活ではどんな形式であろうとほぼ確実に「出身地」を問われます。そして現実は極めて残酷・無情なもので、大多数の女性は出身地を聞いた瞬間に態度が変わりました…。元々さほどモテないAさんでしたが、出身地のおかげで余計に何度も何度も婚活でフラれます。

同じ出身者は滅多に出会えず、出会えても…

この時初めて地域的な風評被害の恐ろしさを実感したそうな…。実家不動産は売却できても、大災害のあった地域出身という点は変えられませんからね。それに災害があったからこそ「いずれは故郷に戻りたい」願望も強く、婚活でも出身のウソはつけませんでした…。

ちなみに現在のAさんは変わらず婚活中です。今ではなるべく「同じ地域出身者」を探す婚活をされてますが、遠く離れた都心部では中々出会う事すら困難。出会えても将来的に地元地域に戻りたい女性とは中々出会えません…。Aさん、婚活がんばって!

おわりに

不動産は売却できても出身地までは売却できない…婚活における不動産売却の盲点とも言える部分かと。「いずれ故郷に戻りたい」なら尚更でしょうか。大災害に限らず、悪い風評イメージがある地域出身者なら同様かと。この問題どうすればいいんでしょうね…。

関連リンク↓ 「不動産!火事は誰も責任を取ってくれない?」
/column/yamamotomasayoshi/19591/
 
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