こんにちは。婚活FP山本です。今時は結婚しても共働きが当然の時代。だからこそ一昔前とは違って、多くの場合で「仕事と家庭の両立」が問題になりがちです。これが元で最悪離婚になるほどに…。今回は不動産が売却しにくくて結果オーライになった実話です。
結婚・出産を経て共有名義で自宅不動産を購入
ある都心部に30代の既婚男性Aさんがいました。Aさんは20代で少し年下の女性Bさんと結婚。その後息子もでき、その息子が幼稚園に入ったと同時に共有名義で新居不動産も購入しました。ハタ目には実に人生順調な方ですよね。
ただしAさんには密かな不満が…。それはBさんが共働きだった点。自分自身が子供時代に寂しい思いをしてたので、息子には同じ目にあってほしくなかったのです。もっとも、自分だけでは不動産も購入できない年収だったので、中々家庭に入ってほしいとも言えず…。
育児方針?で喧嘩が絶えず…ついには離婚の話し合い
ただ、その割には「育児は女性の仕事」という意識が強いAさん。休日でも「俺は仕事で疲れてるから」と育児にあまり関わらなかったんです。自分も共働きで疲れてるBさんは当然少しずつ怒りが蓄積…。当たり前ですよね。
その怒りは少しずつ具体的に夫婦喧嘩の形になりました。そして息子が小学2年生になる頃に互いにもう我慢の限界を迎え、離婚の話し合いに…。ですがここで問題が!親権をどうするかと共に「住宅ローンの残る新居不動産をどうするか」が全然決まらなかったんです。
不動産の行方が決まらず、次第に息子に変化が…
互いに年収が低くて一人では住宅ローンは支払えず、かといって売却すると月数万円になる住宅ローンの残債支払いが互いに重い。休日の度に話し合いましたが一向に決まらず時間だけが過ぎ去りました。そんな離婚の話し合いが半年ほど経つ頃、Aさんは息子のある変化に気付いたのです…。
息子は段々と帰宅が遅くなっていました。半年後には夕飯になっても帰ってこないほどに。ここでAさんは自分の過去を思い出し、同時にこの半年どころかこれまで全然息子を見ていなかった事に気付いたのです。またBさんもこの半年は同様。二人して息子に謝り、いつしか離婚話もうやむやに…。ホントに「子供は愛の結晶」ですね♪
おわりに
離婚における共有名義の不動産、特に住宅ローンが残る場合は大抵扱いが難しいもの。一方に押し付けても売却しても、一定の問題を残します。ですがこの話ではだからこそすぐに不動産を売却できず、いい意味で時間が得られました。こんなこともあるもんなんですね!