こんにちは。婚活FP山本です。これは不動産に限らずですが、売却するなら少しでも高く…が基本ですよね。でも購入する側としては少しでも安く…となるもの。ではまるで在庫処分のような圧倒的安値の不動産が売却中だったら…?今回はそんなケースの実話です。
圧倒的割安不動産が売却に!即決で購入
あるところに都内で婚活中の30代男性Aさんがいました。Aさんは中小企業に勤める身で、年収は300万台。現実は実に残酷なもので、素直に年収がネックとなり中々婚活が上手くいきませんでした…。やはり男性はまず年収ですね。
どうしたものかと悩み続けたAさんでしたが、ある時「不動産投資をして賃貸収入を年収に加算しよう」という雑誌を発見。同時に方々で不動産を探したところ、なんと「投資用アパート1棟で500万」という売却中の不動産が見つかったのです。Aさんは即決で購入!
一向に借り手が付かず、婚活にも特に影響ナシ…
相場を調べるまでもないほどに割安感いっぱいな投資用不動産を無事購入できたAさんでしたが…やはり安すぎる不動産には何かあるもの。その不動産は都心部から2時間近くの距離にあり、最寄り駅まで徒歩なら1時間以上、車が無いと生活できない地域でした。
さらに周辺にはロクなマンションも無い地域…つまり地域性として賃貸需要が無いということ。だから前持ち主もたたき売りした訳ですね。もちろん持ち主がAさんに代わっても事情はまるで変わらず、一向に借り手はつきませんでした。
売却に出すも買い手がつかないババ抜きの模様
それから約2年、並行的に婚活も全然上手くいかず、すっかり不動産投資の熱が冷めてしまったAさん。賃貸収入を諦めてもう不動産を売却しようとしました。…しかし案の定、売却に出しても全然買い手が付きません…踏んだり蹴ったりですね。
ちなみにこの投資用不動産は未だに売却できずにAさんの所有です。借り手が付かずに売却もできない、それでいて税金等のコストだけは発生する不動産…ジョーカーのようですね。次にこのババを引いてくれる方は現れるのでしょうか…?
おわりに
不動産投資は物件がどんなに割安で売却中であっても、どんなに高い利益性が見込めても、肝心の賃借人というお客様が付かないなら賃貸収入も入らず、投資になりません。そして一度始めれば売却すら困難という事も…。くれぐれもご注意くださいね。