こんにちは。婚活FP山本です。相続や不動産売却は極めて大きなお金が入ってきやすいため、実に様々な計画を立てやすいですよね。ですが時に、気が大きくなりすぎて暴走することもあるもの…。今回はホントに暴走?しちゃった方のお話です。
実家を相続、定年後に売却して飲食店開業を計画
都内近辺の飲食店に長年勤める女性Aさんは、もうすぐ定年退職の時期。日々、定年後はどうしようかと考えながら暮らしていました。そんなある日、地方の実家で一人暮らしをしていた母が急死したとの報告が…。しばらくは悲しみに暮れました。
葬儀後、なんとA母はAさんのために実家とともに500万もの貯金を残してくれていたのが判明!実家不動産も売却すれば1500万にはなる見通しだったため、総額2000万を一人っ子のAさんが相続することに!相続を受けAさんは気が大きくなったのか、長年の夢だった飲食店開業を計画しました。
売却できるまで待てず、つなぎ融資を実行…
もちろんA旦那さんも子供達も大反対!Aさんは経営感覚も無く、料理も補助程度の経験しか無かったのですから…。でもAさんは「相続金の範囲で、コックも雇う、迷惑は決してかけない」と、自宅の1階を開業用にリフォームする計画を立てました。
Aさんの熱意に押され、周囲はしぶしぶ了承。…ですがここでAさんは暴走しました。開業への熱が高まり過ぎたのか、相続した実家不動産が売却できるまで待てず、銀行からつなぎ融資を受けて開業してしまいます。
想定より500万引き、優しい旦那と切り盛り♪
現実は極めて残酷で計画通りいかないもの。開業したお店はお客さんが一向に増えずに赤字続き。相続した実家不動産も中々売却できず、どんどん売却値も下がりました。そうこうしてる間に銀行への返済にも困る始末…。ここでA旦那が救いの手を差し伸べます。
なんとA旦那さん、自分の貯金の一部を拠出!さらに反対していたA旦那さんと子供達がお店を手伝う事になったのです。真剣な姿勢のAさんを見て、皆思うところがあったのかな。またその後、相続した実家不動産は無事売却できたものの当初より500万引きで決済。銀行と旦那に返済し、今では家族皆で商売をがんばってる様子。ぜひ末永くお幸せに♪
おわりに
つくづく、相続や不動産売却は大金が動きますよね。それだけに色んな計画が立てられるかと。ただし不動産売却は、最終的に「いついくらで売却できるか」が極めて不透明なもの。売却金をアテにした計画立案は、くれぐれも気を付けましょう。