こんにちは。婚活FP山本です。不動産は数ある資産の中でも「共有名義」ができる極めて特殊な資産。特に夫の年収が低い時、住宅ローン審査のために妻と共有名義にする事がありますよね。でも将来的な売却も考慮すると、なるべくなら止めといた方が…。今回はそれに近いお話です。

とっても仲良しな姉妹夫婦、共有名義で不動産購入

あるところに姉妹そろって近い時期に結婚を果たした2組のご夫婦(以下、姉夫婦、妹夫婦)がいました。姉と妹は幼いころから大の仲良し。その姉妹に触発されるかのように、それぞれの旦那さんも仲良くなり、頻繁に交流する間柄に!

そんな折、ふとした時に不動産購入の話が出ました。そして「各夫婦別々に買うよりまとめて買った方が大きな家が手に入るし、そうしない?」との提案が。なんと4人でお金を出し合って、共同で不動産を購入されたのです。一応3階建ての2世帯住宅でしたけどね。

たまの交流と共同生活は違う…わずか2年で破たん

2世帯の不動産とはいえ、原則食事や団らんはいつも一緒な4人!最初は姉妹も各夫婦もすごく皆楽しかった様子。ですが…婚活ではよく言われますが、たまに会うのと共同生活するのは重みが全く違います。特に旦那同士のぶつかり合いが少しずつ増えました…。

そんな生活が2年も続いた頃、ついに決定的な出来事として旦那同士の殴り合いの喧嘩が勃発。夫婦間も姉妹間も問題はありませんでしたが、旦那間はもうダメでした。姉妹で話し合った結果、どちらか一方がこの不動産を出ていくことに…。

売却しようにも資産無し。賃貸に出して決着!

しかしここで問題が!当初、いずれか一方が相手に売却する方向性で話をしていたのですが、両夫婦いずれにも買い取る資産がありませんでした。もちろん片方の夫婦では住宅ローンの支払いもできません。両夫婦が共に売却して…も、住み慣れた不動産はできれば出ていきたくありませんでした。

ここで元々2世帯住宅の3階建て不動産だった事が功を奏しました。1階の姉夫婦が残り、2~3階を使っていた妹夫婦の部分を賃貸に出せたのです。賃貸料は住宅ローンを支払ってなお余るほどでした!多少の損得はあっても両旦那も納得したとの事。良かったですね。

おわりに

今時は3組に1組は離婚する時代ですし、他人との共同生活なら尚更に破たんしやすいと言えます。そして共有名義は関係がこじれた時にはトラブルになりやすいもの。将来的な売却等も十分視野に入れて動いていきましょう。

関連リンク↓ 「不動産!いつか使うから…なら一旦売却すべきお話」
/column/yamamotomasayoshi/19849/
 
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