こんにちは。婚活FP山本です。住宅展示場などに行くと営業マンが色んなトークで不動産購入を勧めてきますよね。「家賃と同額の支払いで買える」「賃貸は残らないしもったいない」等と。ではそんな業者自身は?今回は業者自身がライフプランを失敗した話です。
不動産販売会社の営業マン、貯金は1000万!
大手不動産販売会社に勤める男性Aさんは基本的に真面目な好青年。不動産販売の営業成績も悪くなく、年収は700万程度ありました。実家通勤だったこともあり、30歳頃には貯金額が1000万を突破。ホントに人生順風満帆といった頃でした。
そんなAさんは30歳を機に実家を出て一人暮らしを始めます。将来的な結婚を見越して生活の練習だったそうです。一気に貯金はできなくなりましたが、これまでの貯金もあったため、一年後には長年付き合ってきた幼馴染と無事にゴールイン♪
結婚の後に不動産を社員割で新居購入
先ほど、少し理性的な方なら「あれっ?」と思われたのではないでしょうか?年収700万もあって一人暮らしになった途端に貯金できなくなった…?またこの幼馴染は少し病弱で専業主婦を希望し、本人も喜んで了承したのです…。
その上で、手元の貯金を頭金に自社の社員割を利用して4000万の新居不動産も購入してしまいます。さらにその後、Aさんは2人の子供も授かりました。本人曰く「賃貸はもったいないし、それに俺は年収高いし大丈夫だと思った」との事。どんなライフプランを描いていたのでしょうか…。
教育費が出せず、不動産売却を検討中…
年収700万でも貯金できないほど生活水準が高い中で専業主婦の嫁を養い子供2人の教育費を出し、さらに約3000万の住宅ローン支払い…最初からできるわけないライフプラン。生活水準を落とす努力も効果が弱く、ストレスから次第に夫婦喧嘩も増えていきました。
現在40代半ばのAさんは貯金もほぼ無く、子供の高校・大学の教育費捻出に自宅不動産の売却を検討中です。「どこでライフプランを間違えたんだろう…」と口癖のように言いますが…。せめて営業手腕を発揮して、少しでも高く自宅不動産を売却できるといいですね♪
おわりに
不動産販売会社の営業マンも色々ですが、少なくとも「業者が言うから大丈夫」はアテにならない一例と言えるかと。ライフプランは一人一人違いますし、生活水準や将来願望も様々。少々の高年収や貯金は、圧倒的な生活費や教育費の前には無力です。悲しい不動産売却をしたくないなら、事前にしっかり意識して注意しましょう。