こんにちは。婚活FP山本です。住宅ローンには基本的に「団体信用生命保険(団信)」を付けます。これは早い話「契約者が亡くなったら残りのローンがチャラになる」保険。では本当に契約者と死別したら…あなたはどうしますか?今回はそんな実話をお伝えします。
お別れは突然に…わずか結婚5年目で
30代後半女性のAさんは優しくも頼りになる旦那さんと結婚し、二人の子供を授かっていました。育児は極めて大変でしたが、それでも旦那さんのフォローもあり毎日が幸せいっぱい。そんな毎日が、ある日突然の終わりを迎えてしまいました。
なんと旦那さん、何の前触れもなく突然に倒れてしまったんです。そしてそのまま目を覚ます事なく、2週間後にお亡くなりに…。何でも脳が細菌に侵されたそうです。ちなみにこれはわずか結婚5年目、旦那さんは40歳を過ぎたばかりでした。あまりに早い死別ですね…。
子供は2人、自分は専業主婦…どう生きる?
あまりの出来事にAさんは放心状態でしたが、周囲が葬儀などを段取りし、どうにか一段落。そして今後の事を考えました。「自分は専業主婦だったし2人の子供もまだ小さい。これからどうしたら…?」と。
幸い、団信付きの住宅ローンですでに不動産を購入していたので住まいは何とかなります。ですが貯金も少なく、また特に旦那さんは保険にも入ってなかったのです。実家の親は当然のように「不動産を売却して戻ってこい」と言いますが…。
売却して実家に戻る?あるいは…?
もちろん理屈では親の言うことは正しいでしょう。ですがAさんにも考えやプライド、何より自分も子供達の親としての責任感があります。それに死別したからこそ、この不動産には旦那とのかけがえのない思い出も…。そんな簡単に売却なんて理屈通りには動けません。
そしてAさんは一念発起しました。幸い団信で住居費はかからない、遺族年金もある、不動産は旦那の実家近くで義父母の支援も得られる。Aさんは子供を義父母に預け、働きに出ました。どこまでできるか分かりませんが、ぜひ死別を乗り越えガンバってほしいですね♪
おわりに
死別…人生はホントに何があるか分かりません。この話では「保険未加入」が特に痛い点ですが、団信付きの不動産を購入していたのは大きな助けとなりました。どうしても無理になれば不動産を売却して実家に戻ることもできますし、それまでは子供達のためにも頑張るそうです。ふぁいとっ!