デフレ脱却を目指して、日銀がマイナス金利が導入して一年が経過しました。
このマイナス金利というのは、住宅ローンや不動産価格にも影響があると見られているもの。
はたして不動産関連にどんな影響があるのでしょう。
最近よく耳にするマイナス金利という言葉。
なんとなくわかるけど詳しくは知らないという人も少なくはないでしょう。
実は住宅ローンの金利や不動産価格にも影響があるこのマイナス金利。
どのような影響を及ぼすのかを説明したいと思います。
○マイナス金利とは
そもそもマイナス金利とはどのようなものなのでしょうか?
銀行にお金を預けると利息がマイナス?
ということは、貯金するのにお金が減るってこと?
と驚いていた人もいるかもしれません。
マイナス金利というのは、日銀が銀行から預かっている預金の一部の金利をマイナスにするという政策。
この政策は、これまでに銀行が日銀に預けている預金の金利はそのままで、今後預けるものに対してはマイナス金利にするというもの。
金融機関は今後日銀にお金を預けると、反対に利息を支払わなければいけません。
そうなることで、預けられる予定だったお金が経済を回し、景気回復へとつなげるという意図があるのです。
○住宅ローンは金利が上がる前に、残高を減らす工夫を
マイナス金利の導入により、どこの銀行の住宅ローンの金利も下がっている傾向にあります。
住宅ローン金利が低い時期に借り入れをするというのが、住宅購入を検討している人にとってはお得なタイミングと言えるのではないでしょうか。
そして景気が回復し金利が上昇する前に、返済残高を減らしておくことができれば、支払う利息の総額もかなり差が出るはずです。
そのために低金利のタイミングで借り入れをして、繰り上げ返済などで工夫して返済残高を減らすというのがポイントとなります。
○マイナス金利の影響で不動産価格はどう変化するのか
しかし、このマイナス金利という政策は、不動産価格へも影響があると見られています。
政策が導入されることで、住宅ローンの金利が下がるため、住宅の購入を考えている人は絶好のタイミングと考えます。
需要が増えるということは、それと共に価格も上がっていきます。
住宅の価格も同じように上昇すると見られています。
なのですが、特に首都圏にあるマンションなどはすでに価格は高騰している最中。
マイナス金利が今以上に拡大したとしても、ずぐにはそれほど大きな価格の上昇は見られないのではという声も多いようです。
マイナス金利というのは、日本では初めての政策。
ではマイナス金利がいつまで続くのか?という問題ですが、景気が少しでも良くなればその後継続する理由はそれほどないと見られています。