特産品がもらえたり、減税できたりという理由から、利用者が増えているふるさと納税。
しかし住宅ローン控除を受けている場合、減税はできなくなることも。
住宅ローンとふるさと納税の関係性について紹介します。
○ふるさと納税とは
生まれ育った地方では職に就くのが難しく、都会に出てきたという人も多いでしょう。
そういう人が多ければ多いほど、なかなか地方にはお金が入ってこなくなります。
そこで故郷や思い入れの深い地域に寄付ができるというふるさと納税がスタートしました。
ではなぜ住んでいない地域に寄付をすることが、これほどまで大きな話題となっているのでしょうか。
その理由はふるさと納税を行うことで、その地域の特産品がお礼として送られてくるから。
また所得税の還付、住民税の控除を受けられるというのもメリットです。
好きな地域の発展を支援することができる上に、こちら側にも魅力的なメリットがある。
そんな理由からふるさと納税の利用者は年々増加しているのです。
○住宅ローン控除とふるさと納税は一緒にできるのか
しかし住宅ローン控除を受けている人は注意が必要となります。
住宅ローンが始まってから10年は、残高の1%を所得税から控除されます。
所得税で控除しきれないという場合は、住民税からも控除できるというのが、住宅ローン控除。
注意したいのは、この住宅ローン控除によりふるさと納税分の住民税が残っていない場合があるということ。
そうなるとふるさと納税を行ったとしても、控除される住民税はないので、節税のメリットを受けることができません。
住宅ローンの控除額がどのくらいか、所得税や住民税がどのくらいかを確認してから、ふるさと納税を行うようにしましょう。
○住宅ローン控除をして所得税、住民税が残るか計算してみよう
住宅ローン控除とふるさと納税を同時に行うなら、まず今年の所得見込み額から所得税と住民税を計算してみましょう。
次に住民税にまで控除が及ぶか、住宅ローン控除額がどのくらいかを算出します。
そうすると、住宅ローン控除をした後にどのくらい所得税、住民税が残るかがわかるので、ふるさと納税での節税のメリットが受けられるかどうか、いくらぐらいふるさと納税を行うのが適切かがわかってくると思います。
住宅ローンを組んでいる場合は、事前に計算をしてみて、メリットがちゃんと受けられるかどうかを確認してからふるさと納税を行うようにしましょう。
ふるさと納税で、節税できる額は以前の約二倍へ上がりました。
今後もふるさと納税を行う人がどんどんと増加していくことが予想されます。
しかし、何も考えずに行ってしまえば、望んでいたメリットを受けられない可能性があるということも知っておくようにしましょう。