増加する空き家は今や社会問題となっています。
空き巣の被害も少なくない空き家。
どんな空き家が空き巣のターゲットになりやすいのでしょうか?
○急増する空き家は深刻な問題
人口の減少などさまざまな理由から、空き家が急増している昨今。
空き家と言えば地方に多いというイメージが強いかもしれませんが、都心部でも大きな問題となっています。
リノベーションが流行っていて中古の物件の需要も少なくはないですが、やはり日本人はどちらかと言うと新築の物件を好む傾向にあります。
新しい家はどんどん増え続けますが、当然古い家はなくならないというのが現状。
でも空き家が増えているとしても、それほど問題があるとは感じていない人もいるでしょう。
そこで空き家というものに、どんな問題があるかを考えてみましょう。
○空き家はどんな問題を孕んでいるのか
まず住宅に人が住まなくなれば、劣化のスピードが早まります。
傷んだ空き家は倒壊する可能性も高く、近隣で暮らす人にとって迷惑でしかないでしょう。
もしも災害が起こった際には、倒壊して周辺の道をふさぎ避難を妨げてしまうなんてことも考えられます。
また不衛生な状態で放置されることで、町の景観を損なう要因にもなります。
さらに問題となっているのが犯罪。
空き家が放火されるという事件も決して珍しくはありません。
そして空き巣というのも、空き家で多発している事件のひとつです。
空き家にはさまざまな種類があります。
もう長く誰も住んでいない空き家もあれば、たとえば介護施設で暮らすことになり空き家となっているケースもあります。
何も置かれていない空き家もあれば、生活用品が残された空き家もあるということです。
後者であれば、被害も大きくなってしまうでしょう。
○空き巣ターゲットにされやすいのはどんな住宅?
しかし空き家というのは、空き巣犯にとって非常に狙いやすい物件。
通報されにくい点や被害が発覚するまでに時間がかかる点など、犯人にとって都合の良い条件が揃っていると言えます。
では空き家の中でも特にターゲットにされやすいのは、どのような住宅なのでしょうか。
まず誰が見ても人が住んでいないと判断できる空き家は、それだけで空き巣の危険性が高まります。
たとえばポストに郵便物やチラシがたまっていたり、庭の雑草が長い間処理されていないなど。
次に、高い塀で囲まれている住宅というのも、ターゲットにされやすい傾向にあります。
住んでいれば防犯効果のある高い塀ですが、空き家と知られてしまうとその高い塀は周りの目を遮断してくれる犯人にとってのメリットと転じてしまうのです。
他にも玄関や窓の鍵が、簡単に開けられるタイプの場合、空き巣の被害に合う確率も高くなってしまいます。
空き家を所有している人は、空き巣のターゲットにされないように管理することが重要です。