民泊で食事を提供するためには、飲食店営業許可が必要ってご存知ですか?
お菓子や飲み物でも調理に該当されるので、知らぬ間に無許可営業なんてことになる可能性も。
そんな飲食店営業許可って何?
○民泊で食事を提供したいなら飲食店営業許可が必要!?
民泊にはホテルとは異なる魅力があります。
利用者の中にはただ安く泊まりたいという人もいれば、一般的なホテルとは違った空間で過ごしてみたいという人もいます。
また部屋の貸主であるホストとの交流を望んでいるなんて人も珍しくはありません。
特に海外から日本を訪れたゲストは、日本のリアルな生活に触れてみたいと考える人も少なくはないでしょう。
そのためホスト側は観光案内をしたり、日本的な生活を味わえるように工夫するなどして、自分が経営する民泊を選んでもらえるようにとサービスの向上を目指します。
日本ならではの食事を提供して、旅行を堪能して欲しい。
そう考えているホストも多いのではないでしょうか。
となると、必要になるのが飲食店営業許可。
飲食店を開くわけじゃないの飲食店営業許可?
そんな違和感を感じる人もいるかもしれません。
しかし、宿泊施設で食べ物を提供するにはこの許可が必要不可欠となります。
○ちょっとしたことでも「調理」とみなされる
レトルトカレーなどを加熱して提供する場合や、お菓子やおつまみをお皿に出して提供する場合。
また市販の飲み物をコップに注いで提供する場合。
実はこれらすべてが「調理」に該当し、飲食店営業とみなされてしまうのです。
料理を作って提供するわけではないので関係ないと考えていた人は、知らず知らずのうちに無許可営業となってしまう可能性が。
これから民泊を始めるのならぜひ知っておきたいことであり、より良い民泊経営を行っていくためにできれば取得しておきたいものとなるでしょう。
○よりよいサービスを行うために
飲食店営業の許可を取得するためには、流しの数や床の材質、調理場入口にドアを設置するなど設備を整える必要があります。
申請さえすれば許可が下りると簡単に思っているなら大間違いです。
まずは管轄の保健所に事前に相談してみましょう。
許可申請をすると、保健所の人が現地調査に訪れます。
申請した際に書いた平面図や設備の配置図などに誤りがないかをチェックされ、問題がなければ許可証が発行されます。
使用していない部屋などを貸し出して、報酬を得ることができることで人気の民泊経営。
気軽にスタートできるというイメージがあるかもしれませんが、実はけっこうしっかりとした届け出が必要なのです。
しかし飲食店営業許可というのは、ゲストに安心して食事を楽しんでもらうためにも非常に大切なポイントとなります。
よりよい民泊を経営していくためにも必ず取得するようにしましょう。