土地転がしという言葉、よく聞くけどバブルの話?
土地転がしがどんなことなのか?
また悪いイメージがあるけど、実際にどうなのかを考えてみました。
■バブルの時代のことではないの?
土地転がしという言葉は、誰もが耳にしたことがあるでしょう。
そんな土地転がしですが、バブルの時代の話と思っている人も多いかもしれません。
バブルの絶頂期、土地の資産価値はかなり高騰していて、土地の価格は異常なほどに上昇しました。
土地を所有していればすぐに値が上がる状態だったので、土地転がしというのは当たり前のように行われているものだったのです。日本の土地は高騰し、一時は東京23区の土地の値段でアメリカ全土の土地が買えると言われるまでにも。
しかし、バブルが崩壊した後は土地の資産価値は下落し、大きな借金が残ったという人も少なくはありません。
そんな風に「土地転がし」という言葉は、懐かしさを感じさせるもの。
では現在、土地転がしなんてないのでしょうか?
■土地転がしって何?
そもそも土地転がしというのはどんなことを指すのでしょう?
土地転がしとは、地価が上がりそうな土地を見極めて購入し、地価が上昇すればそのまま高値で転売して利益を得ること。
それを繰り返して、地価を釣り上げていくのです。
現在でももちろん仕入れ値さえ安ければ、値が上がることを待って売却することは可能です。
なんとなく悪徳なイメージが強いので、違法行為かと思っていた人も少なくないかと思いますがけしてそういうわけではありません。
しかし、関係者間で転売を繰り返して、値段を釣り上げていく行為のことも「土地転がし」と呼ばれています。
購入した一般の消費者が被害を受けるというケースなども珍しくありませんでした。
■土地転がしの事件
建設業者が土地を何度も転売し続けて、買い手に大きな損害をもたらすような汚職事件などもありました。土地転がしに関する所得税法違反などもあり、日本各地で土地転がしの事件や疑惑はあったのだとか。明るみになっているものは氷山の一角と言われていました。
■土地転がしビジネス
次に土地転がしのビジネスという面についてですが、土地転がしというのは非常にギャンブルに似た性質を持っています。儲かる時もあれば、損をする時もあるということ。
土地をかなり安く仕入れることに成功したとしても、その後値が上がるかどうかというのは社会情勢や金融情勢などに大きく左右されます。自然災害によって一瞬にして相場が崩れるなんてことも。
現在、以前のように土地転がしで大きな利益を得ているケースは多くないようです。
初心者には特に難しいということも言われています。