首都圏の分譲マンションの賃料が5ヵ月連続で上昇しました。
その理由とはいったい?
不動産価格の変動やオリンピックについても考えてみました。
○分譲マンションの賃料が上昇した理由とは
昨年首都圏の分譲マンション賃料は、7月から11月までの5ヵ月連続で上昇しました。
マンションの賃料が上昇するというのは、マンションの価格が高騰しているという理由が大きいです。
ではどうしてマンションの価格がそれほど高騰したのでしょう。
それは2020年に開催される東京オリンピックの影響。
オリンピックを行う競技施設は、主に東京都の湾岸エリアに集まっています。
その影響を受け、勝どきや晴海などの湾岸エリアで分譲マンションの需要が急速に高まり、価格が高騰しているのです。
またそれは湾岸エリアだけではなく、湾岸エリアへのアクセスの主要駅になる品川駅周辺や、新国立競技場の周辺地域も同じように地価が上がっています。
○オリンピックで本当に景気があがるのか?
東京オリンピックの開催のためにあらゆる場所で施設の建設が行われています。。
その人手不足からくる人件費高騰というのも、マンションの価格が上昇したことにつながっています。
それ以外にも外国人投資家による都内の不動産購入というのも、マンション価格が高騰した原因。
多くの外国人が投資目的でマンションを購入するのは、2020年の東京オリンピックで景気が上昇すると予測されているからです。
しかし本当にそうなのでしょうか?
オリンピックの開催で大きく景気が関係するのは発展途上国だけだとも言われています。
さらに東京オリンピックの後には不動産の相場は急落するという声も多いのだとか。
現在、湾岸エリアでは多くのマンションが建設されています。
しかし何よりも日本は今、空き家問題という大きな悩みを抱えているところ。
人口が増加傾向の東京でも、オリンピック開催の2020年を過ぎれば減少すると見られています。
湾岸エリアで建設されているマンションが、本当にそれほどの需要があるのかというのも問題視されています。
○オリンピックが終われば不動産相場は下落するのでは
部屋が余ればもちろん、マンションの価格は下がります。
投資目的で購入されたマンションはタイミングを見て売却されるでしょう。
そのためさらにマンションは供給過多となっていまいます。
東京オリンピック後にはそのような動きが予測されているのです。
しかし、今のマンション価格の高騰により、購入を待っている人も少ないという見方もされているそうです。
建設されているマンションに需要があるかどうかはまだ明確ではないということでしょう。