トップランナー基準を満たしている住宅と聞けば、なんとなく省エネなんだなぁとは思うけど。
そもそもこのトップランナー基準とは何なの?
重要視されている点などを説明しました。
○トップランナー基準とはいったい何?
トップランナー基準というのは正式には「住宅事業建築主の判断の基準」といい、家庭の設備の一次エネルギー消費量をセーブするために設けられた基準のこと。
では一次エネルギー消費量は何かというと、電気やガスなどに必要なエネルギーである石油や石炭などを熱量換算した数字。
一次エネルギー消費量が少なければ少ないほど、省エネの住宅だと言えるということです。
年間に150戸以上の建売住宅を販売する事業主は、一次エネルギー消費量の基準達成率の平均値を国土交通省に報告する必要があります。
また基準達成率の平均が100%を下回らないようにしなくてはいけません。
トップランナー基準を満たしている住宅は、省エネで、快適に、経済的な住宅ということ。
またそれだけではなく、フラット35など金利に関しても優遇されるというメリットがあります。
○トップランナー基準で重要な点は?
昭和55年に定められた省エネルギー基準。
その時代に適した見直しがされてきたのですが、平成11年に改正されたものが次世代省エネルギー基準と呼ばれています。
トップランナー基準で重要なのは断熱性と気密性。
トップランナー基準の住宅は、外壁や窓が次世代省エネルギー基準を満たしていなければいけません。
これは断熱性を表している熱損失係数と、気密性を表している相当すき間面積で判断され、地域区分によって基準値が決められています。
また冷暖房設備、給油設備などの一次エネルギー消費量が2008年時点における一般的な住宅と比較して、10%削減されているかどうかというのも条件となっています。
○どんな設備が対象となるの?
この設備ですが、家電や調理機器は対象となっていません。
対象となる設備は、冷暖房設備、給油設備の他には、換気設備、照明設備。
そのため条件を満たすには、高効率の給油設備、空気調和設備、熱交換型換気設備、節湯器具などを採用する必要があります。
また基準を超える優れた断熱性能を持っている窓や外壁を使用している住宅は、トップランナー基準を満たしている住宅と判断されています。
○住宅版エコポイント制度とは?
住宅版エコポイント制度というのは、新築の住宅を建てたり、住宅をリフォームした際にポイントが付く制度。
新築は30万ポイント、リフォームは工事内容に応じた上限30万ポイントがもらえます。
そのポイントは商品と交換できるようになっています。
この新築住宅というのは、トップランナー基準相当の住宅がポイント発行の対象となっており、基準を満たしているという証明が必要です。