皆さん こんにちは!LR会計の山田です。
さて、本日のタイトルの件、ただでさえ忙しい皆さんですので先に結論をお伝えします!
(d´Д`)<リピートアフターミー
(d´Д`)<Cash is King!
(皆さん)<Cashi is King?
(d´Д`)<声が小さい!
(d´Д`)<Cash is King!
(皆さん)<Cash is King!
(d´Д`)<はい、ここテストに出ますよ~
「あの、、自分の友人の話なんですけど・・・」
学生時代の後輩A君から突然の電話が来ました。
ええ、分かってますよ、「友人の話」と見せかけて実は本人の相談パターンですね。
相談の概要は次の通りです。
A君の友人B君は、Cさん、Dさんの合計3名にて遺産相続をすることになりました。
対象となる財産は次の通り。
・土地付き一戸建て:3,600万円
・預金 :6,900万円
・合計 :1億500万円
現在の遺産分割案は次の通り。
B君:一戸建て3,600万円+預金1,725万円=5,325万円
Cさん:預金3,450万円
Dさん:預金1,725万円
なお、法定相続割合は3人とも均等、すなわち、「3分の1」ずつとなっておりました。
すると、1億500万円÷3=3,500万円なのですから
B君:1,825万円だけ得。
Cさん:50万円だけ損。
Dさん:1,775万円だけ損。
という風に見えます。
A君としては「B君が相続税申告についてなるべく安くやってくれる税理士を探している」とのことでした。
B君はだいぶ素直な方のようですね。
上記の財産額だと税理士報酬はどれくらいになるか見積額が欲しいとのことでした。
さて、賢明なる読者の皆さん、ここまでで何か引っかからないでしょうか?
なんで上記3名の遺産分割にはこのような偏りがあるのか・・・ですよね!
ちなみに上記の遺産分割案を提案したのはCさんだったそうです。
Cさんは次のような主張をされたんだとか。
(C)<B君には今後も●●家のお墓を守ってもらう役目があるのだから、家は丸ごとB君が引き継ぐべき。
(C)<そうなると私は預金からしか財産を引き継げない。
(C)<じゃあ、預金の半分を引き継ぎます。
(C)<残りの預金はB君とDさんで仲良く半分ずつ分ければいいじゃないの。
なるほど、CさんとしてはB君に相当配慮をしているようですね。
それゆえ、A君曰くB君も上記の遺産分割案で不満はないようで、後はなるべく安く相続税申告をやってくれる税理士を探しているとのこと。
もし、ヤマダが適正な報酬を得た上でB君の税理士として活動するとしたらどうしたか?
(d´Д`)<土地付き一戸建ての即時売却見積額を調べましょう!
とB君に進言いたします。
不動産の相続税評価額と実際の売却金額は一致するとは限りません。
いや、一致する方が珍しいです。
聞けば、上記の土地付き一戸建ては
・最寄駅から徒歩25分
・最寄駅から山手線のターミナル駅までは急行で50分
という場所にあるのです。
さて、そういう場所にある一戸建ては本当に3,600万円で売却できるのでしょうか?
半値の1,800万円でしょうか?
(d´Д`)<甘い!
ヤマダ個人の感覚では「3掛け」です。1,080万円ならイケルなと。
すると相続税評価額からは離れますが、実態としての遺産総額は
・土地付き一戸建て:1,080万円
・預金 :6,900万円
・合計 :7,980万円
7,980万円÷3=2,660万円が3人均等で分けた場合の平等な金額となります。
すると実態ベースでの3名の遺産分割額は
B君:一戸建て1,080万円+預金1,725万円=2,805万円
Cさん:預金3,450万円
Dさん:預金1,725万円
となると、上記遺産分割の損得を見ると
B君:145万円だけ得。
Cさん:790万円だけ得。
Dさん:935万円だけ損。
となります。
(B君)<な~んだ、僕はまだ得してるんだ☆
ともし思ったとしたら
(d´Д`)<甘い!甘い!
です。
なぜなら一戸建てを保有すると
固定資産税がかかります!
145万円の得なんていずれ固定資産税の負担分でかき消される運命。
(B君)<遺産分割、やり直さないと!
ってなればよかったのですが・・・
(d´Д`)<相続税申告の見積り報酬は●●円です
(A君)<すいません、B君は自分で申告書を書くと言ってます。
ということでヤマダの上記アドバイスをB君に届けることは出来ませんでした。
おそらく当初の遺産分割案のままでまとまったのでしょうから、
今となってはヤマダのアドバイスを知らないままの方がよいでしょう。
しかし、本コラムをご覧になった賢明なる読者の皆さんにはお伝えしたい!
(d´Д`)<Cash is King!
(d´Д`)<それにしてもCさんの誘導が巧みすぎる・・・
>>ここでいきなり次回予告<<
(d´Д`)<今回で4回目の投稿ですが、今後も基本的に毎週月曜日に投稿することに決めました!
次回は今回お伝えしたケースにおいて
・B君はどのように行動すべきだったのか?
・専門家報酬をけちると何が問題なのか?
辺りを解説したいと思います。
お楽しみに( d´ ▽ ` )ノ