ビルに対する気の入口は、エントランスです。
風によって飛ばされて入ってくる流れと、人間が出入りする時に一緒に運ばれてくる気の流れがあります。
人間の約7割は水分であることを思えば、水に留まる性質を持つ気が人間と共に運ばれてくることも頷けるところです。
その為、エントランスは風水では「気」の入口であり「気口(きこう)」と称します。
また、人体で当てはめればそのまま、口であり顔ということになります。
ここで重要になるのが、エントランスにおける第一印象です。
エントランスにおける第一印象が、そのままビル内に入る気の種類を決定してしまいます。
明るく開放的で中に入りたくなる雰囲気のエントランスは当然、良い気が集まり、良い人が集まります。
逆に暗く閉鎖的なエントランスは、中に入るのに抵抗感を持ってしまい、悪い気が集まり、好ましく無い人が集まってきてしまいます。
第一印象に心を配っているビルは良いビルと判断出来ます。
次に重要なポイントは、エントランスまでの動線と入ってからの動線がスムーズであるかです。
エントランスがどこにあるのかが解らないビルは論外ですが、エントランスまでの動線が複数あり、
風の流れも複雑で吹き溜まりが生じてしまうエントランスはタブーです。
中にはエントランスまでのアプローチの階段が逆方向から二本あり正面から見ると、
口から二本の舌が伸びている形状のものがあります。
これは「二枚舌玄関」と称し、詐欺的トラブルに見舞われるとされています。
実際に弊社がコンサルタトとさせて頂いたビルでこの二枚舌玄関は多く、
この詐欺的トラブルで苦労されているオーナーが多くいらっしゃいました。
エントランスへのアプローチは、基本一方向になっているほうが、風の流れがスムーズであり、実際の風やホコリ、
ゴミ対する対策も楽になり、気の流れもスムーズで良い気がビル内に入れ込むことが可能になります。
アプローチやエントランスが複数ある場合の対処方法ですが、看板・サイン等でアプローチを解りやすくしたり、
植栽を上手に利用して、メインのエントランスをハッキリさせるのが効果的です。