クライアントから家やビルが売れない理由に風水では無いかという相談を良く受けます。
何故、その様に判断するのかと尋ねると、
『風水に詳しい人が教えてくれた』
『占い師に言われた』等という回答を多く頂く、そして詳細を聞くと必ず『鬼門』の二文字が出てきます。
この『鬼門』が出てきた時点で、風水では無くなり、いわゆる日本の占いになってしまいます。
決して風水の理論ではなくなります。
もしてや、解決策を教えてくれず、私のところに相談に来ている訳ですから、酷い話でもあります。
もっと酷いのは、『自称霊能者』の登場です。
「霊が見える」「自縛霊がいる」という確認検証が出来無いもの関しては極めて迷惑な話になってしまいます。
そこで、そんな占い師や霊能者に惑わされないためにも、風水と占いの違いを紹介させて頂いています。
また、偽物の風水師も最近出没していますので、ご注意下さい。
現在日本の風水の第一人者と呼べる方は、やはり故・鮑黎明先生といえる。
風水建築のテキストともよべる、「陽宅集成」「陽宅大全」を日本に紹介し、解説した功績からである。
又、風水暦を通じて、「協紀弁方書」を実用的に公開したのも大きな業績と考えます。
しかし、残念なのが全てが陽宅風水に関するものだけで、陰宅風水に関する講座や書籍が無い(少ない)ことだ。
その為かもしれないが、日本の風水師で陰宅鑑定が出来る者が少ない。
陰宅鑑定が出来ないとすれば、独学で風水師となったか、ごく限られた講座にだけ参加して風水師を名乗っていることになる。
風水を学ぶ上で重要になるのが、地理五訣である。
風水の基本である、「竜」「穴」「砂」「水」「向」の判断基準をそう呼ぶ。
この地理五訣に関する本は多く出版され解説本も多くあり、有名なのが清代の風水師趙九峰が著したものだ。
しかし、読んだだけでマスター出来る代物ではない。
恩師からの伝授と研究、研磨が必須である。
この清代の地理五訣からも風水の基本が地理にあり、陰宅であることご良く理解出来る。
陰宅風水において重要なものが、竜脈であり山地の構造にあるが、それでは平地ではどうなのか、
地方を鑑定で廻ると圧倒的に田んぼのど真ん中の墓地が多いのだが、これに対する判断はどうなのか、
風水師によっては、平地の墓地自体を否定するものが多く鑑定をしないか、出来ない方も少なく無い。
実はこのことに関する答えは、趙九峰においては明確であり、「平洋穴論」としてまとめられている。
個人的に好きな表現に、「坐空朝満」がある。
この意味が理解できないと陰宅風水鑑定は大きなミスをしてしまう。
是非、陰宅風水を鑑定してもらう機会があった時に、
風水師に「坐空朝満」について理解しているかは、確認したほうが宜しいです。