2月3日は、節分です。
関西では、比較的ポピューラーでしたが、最近ではすっかり日本中の恒例行事になってきた、
『恵方巻』ですが、
実はこれも風水的理論が基になっているものです。
節分を前にして少しコミニケーションのネタになればとUPさせて頂きます。
そもそも恵方とは何かから解説させて頂ます。
恵方とは、その歳の歳徳神という1年毎に入れ替わる歳神様が鎮座する方角のことです。
歳徳神(としどくじん)とは、風水で、その年の福徳を司る神様のことです。
別名、年徳(としどく)、歳神様(としがみさま)、正月様(しょうがつさま)ともいわれ、
地方地方で呼び方は異なりますが、一年毎に迎え入れる神様です。
その姿・形状が古代の暦法や古典にも記されいますが、
市販されている一般的な暦本の巻頭にも掲載されていることが多いものです。
代表的なものは、王妃のような姿の美しい姫神として記載されています。
実際には、歳徳神の由来も諸説ありますが、
良く言われている説が、牛頭天王の后・八将神の母の頗梨采女(はりさいじょ)であるとされています。
そして、この歳徳神が鎮座する方角のこと『恵方(えほう)』と称し、
その年の六十干支の十干で決まるとされています。
方角は、こちらのコラムで解説させて頂いた24方位のうちの一つの方角なのです。
先ず、西暦毎の十干ですが、今年2017年は丁申ですので『丁』になります。
十干は、一年毎に、『甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸』と変化しますので、
去年は『丙』で来年2018年『戊』になります。
そして、この十干毎の方角ですが、以下がその一覧です。
甲・己 ⇒『甲の方角』
乙・庚 ⇒『庚の方角』
丙・辛・戊・癸 ⇒『丙の方角』
丁・壬 ⇒『壬の方角』
一見恵方が多くある様に思われますが、上の四方向しかありません。
2017年は『丙の方角』になります。
これが『恵方』ですが、先ほどの歳徳神との関係性は、
ご自宅からみて、この恵方の方角にある神社にこの歳徳神が来られるということなのです。
立春から鎮座されるため、本来は立春を迎えてから恵方の神社に初詣でに行くものでした。
これを、『恵方詣り(えほうまいり)』と称します。
この恵方詣りが、いつの日からか大阪を中心に、その方角を向いて太巻きを食べる儀式に変わってしまいました。
確かに風水では、その方角の気が良くなりますので、
その方角を見ることは良い気を取り入れることが出来るとは考えています。
そして、何故?太巻きなのでしょうか?
それは、陰陽五行説から新年(立春)を迎えるにあたり、
一年間で健康で過ごす為に『五行(ごぎょう)を食す』という意味があります。
五行は、『木・火・土・金・水』ですが、色で置き換えるおと『青・赤・黄・白・黒』になり、
太巻きで一度にこの五色を食し良い方角から良い気を吸い込むことも可能です。
色と食材ですが、『青は青物、赤は蟹、黄はタマゴ、白は酢飯、黒はのり』という様に完璧です。
是非、今年は太巻きも宜しいですが、
太巻き食べた時に見た方角の神社に恵方詣りに行かれていては如何でしょうか?