ビルの判断基準1;24方位の続きです。
風水の判断基準の基礎になるのは、磁石が指す北、磁北0を基準に360度を均等に15度毎、24分割する24方位でした。
この24方位を基準に風水の判断します。
風水は、大きく分けて3つのカテゴリーがあります。
一つ目は、『地理風水(ちりふうすい)』と称し、地形・地理から土地の質を判断するもの。
二つ目は、『陰宅風水(いんたくふうすい)』と称し、遺骨の埋葬の仕方を判断するも。
三つ目は、『陽宅風水(ようたくふうすい)』と称し、建物・ビルを判断するものです。
三つとも、それぞれ、必ずタイプ分けをカテゴライズします。
このタイプ分けのことを『立局(りっきょく)』と称し、大変重要な観点になります。
経営でいえば、業種分けの様なものです。
このタイプ分けを間違えてしまうと、全て判断が間違い、対処方法、結果まで全て問題が生じてしまいます。
慎重かつ正確に行わなければなりません。
このタイプ分けの基準も風水のカテゴリーによって違ってきます。
『地理風水』は、山や尾根の形状によって、タイプが決定します。
『陰宅風水』は、埋葬する際の方角によって、タイプが決定します。
そして、ビル・建物の判断基準である、
『陽宅風水』は、ビル・建物の向きによって、タイプが決定します。
ビル・建物の向きを風水では、屋向(やこう)と称します。
「ビル・建物の向き」と表現すると少し解りにくいかと思いますが、
表現を代えると「ビル・建物の顔」になります。
ビル・建物を見たときデザイン的に、「どちらを向いているか?正面はどちらか?」ということです。
ということは、逆も真なりで、「どちらを向いているか?正面はどちらか?」という質問い対して、直ぐに判断出来無い、
ビル・建物は良く無いということになります。
この屋向に対して、180反対側を坐方位(ざほうい)と称し、略して坐(ざ)と称します。
屋向は、略して向(こう)とも称し、向きと坐方位を合わせて、坐向(ざこう)と称し、
重要な立局(タイプ分け)の判断基準の基本となります。
坐向は、陰陽の関係にあり、必ず対で考えます。
向が0度の場合、必ず坐は正反対の180度になります、
当然、向が20度なら坐は200度ということです。
仮に坐が最初に決まる場合がありますが、原則は同じで、
坐が300度であれば、向が120度となります。
そこで、具体的な向坐の出し方を解説させて頂ます。
先ず、最も簡単な判断基準は、ビル・建物の顔・向きがハッキリしていた場合は、そのまま、その向きが屋向となります。
次にビル・建物に隣接していてそのビル・建物よりも大きなビル・建物、又は山があった場合は、その方角が坐方位になり、
その反対を屋向とします。
上の条件に該当しない場合は、ビル・建物に隣接している海・川・大きな湖があった場合、その方角に面している側が屋向になります。
更に、上の条件が無いばあいは、ビル・建物に隣接している平地で風通しが良く、活発な動きがあれば、それを明堂(みょうどう)の地と称し、
そちら側の方角を屋向とします。
更に、上記のどれにも当てはまらない場合は、ビル・建物の構造上、窓の総面積が大きい壁の側を屋向と称します。
例えば、公団でみかけるマンション等は、狭いエントランス側では無く、窓の多いベランダ側が屋向となります。
この様に、先ずは屋向を判断し、向坐をハッキリさせて、タイプわけをキッチリ行っていきます。
現在、お持ちのビル・建物を分析して頂き、どの面がビル・建物の顔なのかを判断してみて下さい。
そして、正確に方位磁石でその建物の向きの度数を出し、先回の24方位にあてはめで、
24方位の何方位なのかを確認してみて下さい。
仮に屋向が180度であれば、屋向は『午』の方角になり、坐方位はその180度反対の0度で『子』方位となり、
『子山午向(ねざんうまこう)』のタイプとなります。
タイプ毎のビル・建物のポテンシャルを推し計ることが出来、次回、解説致します。