風水で土地の吉凶を左右するものが、区画全体の形になります。
日本では、所有権で判断する地形になりますが、風水では所有権には関係がありません。
中国清代に出された、中国風水の古典に『陽宅集成』というものがあり、
多くの土地・建物に関する判断方法が記され、現代にも通用する内容もありますが、
当然、現代の建築事情には、全く適さないものもあります。
しかし、区画の形状に関しては、20年以上検証してまいりましたが、
ハッキリと判断基準として正確であると言い切ることが出来ます。
先ず、良い区画として、代表的なものは、綺麗な長方形の区画です。
風通しも良く、常に良い気が巡っている区画です。
最も良い区画は、末広がりの台形の区画です。専門的には『蟹穴吉宅』と称し、
「金銭・健康・子孫繁栄・社会的評価に恵まれる大吉相」とされています。
次に良いのは、区画の正面が円形の蒲鉾形で『前円後方』と称し、
「自然の大吉相。子孫繁栄、健康、長寿、富貴栄達に恵まれる」とされ、
区画後方が円形の蒲鉾形で『前方後円』と称し、こちらも、
「自然の大吉相。子孫繁栄、健康、長寿、富貴栄達に恵まれる」とされています。
また、日本では嫌われている北道路も、南北に長い長方形の区画の場合は吉相になり、
「富貴にも子孫にも恵まれる」とされています。
更に、日本では忌み嫌われている「鬼門」である北東が欠けている土地や区画ですが、
風水では全く問題無く、反対に区画で北東が欠けている土地は、
「大きな害はなく平穏な宅相」といわれています。
この様に、日本の迷信と風水で検証されてきた内容とは大きな違いがあるということも理解頂けるかと思います。
ここで、重要になるのが、この区画が一つの土地になるということです。
所有権では無く同区画は同じ土地で、その同じ土地にそれぞれの建物があるということです。
当然、その同区画内に良く無い建物や場所があると区画全体の土地を悪くすることになります。
特に気を付けるものは、公共の施設(行政所有)があるか否かです。
公共の施設は、私有地にならなかった場所ということになりますので、私有地にならないだけ、
私有地だったけど手放してしまった理由があるということになります。
良い土地であれば、行政に手放すこと無く、今も私有地として使っているはずです。
その公共の施設のある場所は、以前何があったのか、何に使われていたのかは必ずチェックする必要があります。
古地図等の確認を行い所謂、「土地の曰く」を調べる必要があります。
次回は、悪い区画の判断基準をお伝えします。