日本は少子高齢化が進み、総務省が平成28年に調査した統計によると、日本の総人口における高齢者の割合は27.3%に及び、過去最高の数字を記録したと発表されました。今後も高齢者の割合が増える中、親世代にできる住宅事情について考えてみませんか。
参考:総務省統計局
家の中は危険がいっぱい
小さい頃から住んでいた地方の一戸建て。子どもたちが独立し、今は両親が二人で暮らししているケースや、死別により一人暮らしをしている高齢者も少なくありません。昔ながらの一戸建てには手すりや、バリアフリー化が施されていないため、ちょっとした段差でつまづき、骨折してしまうことも。若い世代が思う以上に、家の中には危険がいっぱいなのです。思わぬケガをし、救急車で運ばれたという連絡をもらい、慌てて実家に向かったことがある人も多いのではないでしょうか。今まで住んでいた家であっても年齢を重ねるにつれ、危険が潜んでいるということを改めて意識する必要があります。
シニア向けマンションは、見守りや緊急時の対応が完備
遠い場所で両親の安否を心配するより、都心にあるシニア向けの分譲マンションに移り住むという選択をしている人増えています。シニア向けのマンションは、その名の通り高齢者の利便性を追求したマンションで、見守りや緊急時の対応をするためのスタッフが常駐しているため、もしものときに備えることができるのです。また、同じ世代の人たちとの交流もあることから、孤立している場所での生活より、有意義な時間を過ごすことも可能。知り合いや友達が近くにいると、生活もより楽しくなるのではないでしょうか。
費用よりも安心を
シニア向けのマンションは、設備やスタッフのフォローがある分、費用は多少高め。初期費用や、月額費用として支払うケースもある他、介護のレベルによっては入居ができないことも。しかし、働きながら親の生活を不安に思うより、必要な経費を支払って「安心」を買った方が、仕事にも集中できますし、お互いにメリットにもつながります。そのためには、現在の家を売却し、売ったお金を支払いに回すのも選択肢の一つ。何かあってからでは遅い、高齢者のシニアライフ。親が元気なうちに老後の過ごし方について考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
親が作った財産は、親のために有効に使う計画を立てるのも、親孝行の一つかもしれません。安全で豊かなシニアライフを送るためにも、まずは情報収集からはじめてみることをおすすめします。