子役から活躍する芦田愛菜さんが、東京都内にある有名私立中学に合格したことから、中学受験に対する注目度が高まってきています。受験対策に入る年齢も早まる中、実は住んでいる場所や所有している不動産にも大きな影響があるのをご存じですか。今回は子どものために不動産を売却する理由について考えてみたいと思います。

受験資格が定められているケース


中学受験で特に人気があるのが、公立、私立に限らず中学と高校が一体となった、中高一貫校です。高校受験をしなくて良い他、大学と併設なら内部進学という形で中学から大学への進路がある程度保障されているという点で、一貫校を目指す人も増えています。しかし出願の際に気をつけなければいけないのが、受験資格として居住地を定めているケースや、通学時間の上限を設けている場合などがあります。この要件に該当しないと受験資格が得られないので、小学校入学を機に家を購入し、その後子どもの受験のために家を売り、住み替えをするケースも少なくないのです。

勉強に支障をきたす通学時間


ギリギリのラインで受験でき、見事合格!希望の学校に入学できたとしても、実際に通うことになると通学時間が勉強の妨げになるのが次の問題です。片道1時間30分なら、往復で3時間になりますし、1ヶ月なら22日通うとして66時間。それが3年間ともなると膨大な時間に膨らみ、日々の勉強やテストのための時間が確保できなくなることも。満員電車の中ではできる勉強も限られてしまいます。せっかく希望の学校に入学できたとしても、その後の勉強に影響を与えてしまうことを考えると、購入する場所の精査は必要不可欠。先のことを考え、売却という決断に至る家庭もあるのです。

勉強に集中できる環境を作ってあげることが大事!


最初は中学受験を考えず家を購入。周りのお友達が中学受験に向けて勉強をはじめたり、受験に対する事例が取り上げられると、親としても考えなければいけません。家を買ってしまったが、受験資格や合格後のことを考えると、住む場所は非常に重要な問題の一つ。そこで、子どものために、希望する学校の近くで勉強に集中できる環境を作ってあげるという選択は親にできる最低限の配慮と考える人も増えているのです。通学に時間がかかる場所なら早めに売却を考え、合格後の環境を整えてあげてみてはいかがでしょうか。

まとめ


今回は子どもの受験と不動産の関係について考えてみました。接点がないかと思いきや、受験資格に該当しなければ、やりたいことを実現させることができないことに。小学生のお子さんをお持ちの方は、進学も踏まえて将来の家の在り方も考えてみてはいかがでしょうか。

 
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