あなたの所持している不動産の中に、更地になっている土地をそのまま所有している人も多いのではないでしょうか。今回は不動産売買にも潜む振り込め詐欺の現状についてご紹介したいと思います。
電話で購入希望者の存在を伝える
売却の予定は全くないことも、悪質な業者の中では調査済。所有者を調べ、電話で勧誘するところから詐欺グループの手口は始まります。
もちろん、売却の予定がないことを伝えると、
「土地を買いたいという人がいて、ぜひ売っていただきたい。そして相場の金額以上で売却をお願いしたい」
ともちかけるのです。
売れるかどうかも分からなく放置していた土地。しかし、相場よりも高く売れるかも知れないとなると、「そんなに高く売れるなら」と心が動いてしまうのではないでしょうか。
理由をつけて振込みの指示
突然の電話に、思ってもいない売却の話を持ちかけられると気持ちも高まってしまうものです。会ってもいないのに、会話の中にあふれる丁寧な言葉や金額の高さに騙されてしまいます。
グループによっては、次の日改めてと猶予を与えるケースもあれば、その日のうちに、
「土地を整備してから引き渡すのが条件なため、整備代として先に振込をお願いできますでしょうか」
と振込の指示をする事例も。
「今日中」「今週中」と期限をつけることで、相手に早く振り込まなくてはチャンスを逃してしまうと、思い込ませる手法なのです。
昼下がりの午後、このような電話がかかってきたら、私は騙されない!と言い切れるでしょうか。実際問題回避でいるかは難しい問題ですよね。
売却予定がなくても、信頼できる不動産とのパイプを作っておく
土地の売却は、何か理由がなければ持っている財産を処分するには至りません。しかし、相場の金額や、更地の活用方法など相談できる不動産業者をあらかじめ作っておくと、もしもの時に相談することができ、トラブルを防ぐことにもつながります。財産の管理という面においても一度査定を受けてみると、不意にかかってきた電話に対しても、高すぎるので怪しいと判断する材料になるかもしれません。
まとめ
売却目的がなくても、一度査定の依頼をして、現在の相場を知っておくのも自分の身を自分で守るための手段になるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。