脱衣所と浴室の温度差によるヒートショックにより亡くなる高齢者が増えてきているのが問題視されています。なんとも痛ましい事故は防げないものでしょうか。今回はヒートショックから身を守るためのリフォームについて考えてみたいと思います。
ヒートショックとは
ヒートショックが主に起こる場所の一つとして、浴室やトイレがあります。これは脱衣所から浴室、浴室から脱衣所へと急激な温度差を繰り返すことで血圧が上昇し、お風呂の中で失神。溺死という最悪の結末を迎えてしまうのです。これを避けるためには温度差をなくすということがキーワードになってくるので、具体的なリフォームの方法についてご紹介したいと思います。
断熱を強化して機密性を高める
築年数が古い建物の場合、断熱材が劣化していたり、木材が縮むことで隙間風が入りこんでしまうことも。そのため、リフォームを行う時には、より断熱効果の高いものを選び、家全体を覆うようにすると気密性が高まります。
断熱材は住んでいる状態では分かりませんし、どのような素材を使えばより断熱効果が得られるかどうかは素人では判断できません。
住んでいる家の点検も含めて、リフォーム業者に相談してみてはいかがでしょうか。
二重サッシで外からの外気を遮断
温度差をなくすためには、気密性を高めることが有効です。そのため窓を二重サッシにするという方法もおすすめです。防音対策にもなりますし、春先や秋などは一枚開けて温度調節が可能。また、遮熱タイプにすることで夏は室内の温度上昇を抑えてくれる効果も期待できるのです。これらのリフォームを行い、プラス＠で浴室やトイレに暖房器具を設置すると、不測の事態を避けることにつながるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。リフォームというと大掛かりなものをイメージするかもしれませんが、断熱材を強化したり、二重サッシを装備することで、室内の温度差をなくすことができます。住居によって予算や工事にかかる期間も変わってくるので、まずは複数の業者に見積り依頼をして検討してみてくださいね。
