東京都で人気の不動産は吉祥寺界隈になっています。吉祥寺はなぜ人気なのでしょう?
これに反して、漫画「吉祥寺だけが住みい街ですか?」が人気を博し、ドラマにもなっています。
どうして不動産漫画という面白くもなさそうなジャンルが流行したのでしょうか?また、不動産投資などで売却を考えている人に参考になるのでしょうか?
吉祥寺は人気の界隈だがそれ以外にも良い街はある
■なぜ「吉祥寺だけが住みい街ですか?」は流行するのか
この漫画、何の変哲もない小さな不動産屋さんが舞台。さして美しくもない双子の経営者が、いろんな悩みを持つ客に最適な住宅を探すという物語。
今はインターネットで、人気の不動産を探すのも簡単な時代。SNSの口コミやランキングサイトでの情報を参考にしたいと思う人もいるでしょう。
この漫画では、そこに息づく人々との交流を描きながら、地域社会で生きていくことの素晴らしさを伝えています。また、吉祥寺以外でも様々に魅力的な地域があることも伝わってくる、 テレビ番組で言えば「アド街ック天国」のような存在であるという人もいるくらいです。
吉祥寺は人気が高く、それなりの理由があるのですが、それ以外に地域にも目を向けてみると、意外にも住みやすい地域があります。裏を返せば売却にも需要が見込める地域があるということです。
■吉祥寺以外の人気地域は?
この漫画で紹介されている吉祥寺以外の地域をいくつかあげましょう。
まずは雑司ヶ谷。池袋から1.8kmで、東京メトロ副都心線が通る利便性の良い地域です。それでいて昭和レトロな雰囲気も至る処に残っており、鬼子母神もあるうえに、夏目漱石や永井荷風ゆかりの地域で、歴史的にも面白い地域として紹介されています。
この地域の地価は、東京都の平均より安く、58万円/㎡です。しかも、ここ数年値上がり傾向にあります。
第2話で紹介される五反田エリア、特に西五反田も最近人気が高まっています。
再開発によって整備された町並みが魅力で、買い物や交通の利便性も良く、以外に閑静な住宅街もあります。特にTOC(東京卸売センター)は遠くから訪れる人もいるほど。整備された自然環境も優れ、池田山公園を中心に、目黒川沿いの満開の桜などゆったりした散歩に向くエリアも存在します。
幹線道路も乗りやすい位置にあり、車を運転する人にも快適な立地となっています。
地価に関しては、東京都の平均よりはかなり高く、182万円/㎡ほどしますが、2016年は前年に比べて低下しています。地価の動向は東京の平均よりも高い分、上昇期、下降期ともにその幅は東京の平均よりもやや先取りし、大きくなる傾向にあります。不動産売却を考える際には、慎重にデータを見極める必要があるでしょう。
この漫画は不動産屋さんを舞台にした人間ドラマでありながら、不動産売買にも参考になる要素が含まれています。
テレビドラマのほうは一部を除き放送終了になりましたが、DVDBOXが2017年3月に発売されるようです。まだ見ていない人は、そちらに期待しましょう。