2017年ももうすぐになりました。師走という言葉は、昔は家々で師(僧)を迎えて読経してもらうのが一般的で、師が忙しく走り回る季節だというところに由来します。今でもお寺だけでなく、神社の氏子や神楽など、こういった風習は多く残っています。また、一般の家庭でも大掃除に気が焦っている人も多いのではないでしょうか。
大掃除は年末だけでなく、不動産売却の前にも、不動産を高く売るポイントとしてキレイに見せることは大事で、欠かせない要素です。
そこで年末にも役立てるハウスクリーニングについて考えてみましょう。
キッチンはハウスクリーニングのポイント
■家をキレイに見せるハウスクリーニング
最近は時間がない人向けにハウスクリーニングをする業者も増えてきました。でも、愛着のある我が家ですし、クリーニング代金を抑えるためにも、自分でできる部分は自分でやってみましょう。
不動産を売却するといっても、住んでいる期間中に見学案内しないといけない場合があるので、まずは目立つところの掃除はきちんとしておかなければいけません。なかでもキッチンは毎日の調理で油汚れが溜まっていませんか?レンジフードなどはこびりついているところです。キッチンの油汚れを落とすには、専用の洗剤とお湯を用意しましょう。ホームセンターで油汚れ専用の洗剤は簡単に手に入ります。
ポイントはつけ置き洗いで汚れを浮かせることです。洗剤を薄めたお湯をバケツに張ってつけ置き洗いをします。ひどい場合には、キッチンペーパーなどにしみこませて湿布し、しっかり薬液で汚れを浮かします。あとは汚れを歯ブラシ程度の柔らかいものでこすります。
トイレやお風呂はカビのきやすいところです。ここでもゴシゴシ擦らないこと。塩素系カビ取り剤は、つけたらそのまま放置して殺菌漂白します。後は軽く洗い流せばOK。タイルの目地など汚れの取りにくいとことは、塩素系漂白剤を2倍に希釈し、片栗粉でペースト状にし、目地など汚れを取りたい部分に湿布して、1時間ほどしたらきれいに洗い流します。
■自分でできない場合は業者に依頼
自分でできない場合は、ハウスクリーニングを依頼することになります。不動産売却が決定して、引き渡しまでの間には、隅々までキレイにしておくと、使う人にも好感を持って住んでもらえるでしょう。住んでいる間でも、外壁などは専門業者に任せるほうが安全の面からも無難です。
気になる費用ですが、おおよその目安は、1DKで3万円くらい、4LDKなら10万円から20万円前後です。これだけの価格でキッチン、トイレ、お風呂場を含めて部屋全体がキレイにできます。
注意したいのは、業者によって掃除の内容が異なること。しつこい汚れやレンジフードなど細かなところの掃除は別途料金がかかる業者もあります。さらに、空き室の場合と、現在住んでいる部屋で料金が異なる設定にしてある業者もあるので、事前に調べて見積りをとってもらいましょう。