前回、医者の内科や外科、小児科などがあるように不動産業者にも得意不得意があるというお話をさせて頂きました。
今回は前回お伝えした実需と収益についてもう少し掘り下げてお伝えせて頂きます。
実需は、マイホームとして一般エンドユーザーが使う不動産とご説明しました。
最終的には、一般エンドユーザーが買ってマイホームとして使用するけど、一般エンドユーザーでは不要な大きさ、住宅ローンが組めず高額になってしまう大きさの場合などは、不動産業者に売却を行い不動産業者が手を加え、一般エンドユーザーに売却するものも含みます。
実需を取り扱う不動産業者の中でも、マイホームを購入してもらう取引がメインの業者と売却を預かることが多い業者に分かれます。
お客様のイメージでは、マイホームを購入してもらう業者の方がお客様をたくさん持っているので売りやすいのではと思っていることが多いようです。実際は、窓口になる不動産業者がどれだけお客様を持っているかではなく、適切な販売方法で販売し、不動産業者間の流通網をいかに上手く使えるかです。
建売業者は、自分の会社でお客様を集客して購入してもらうのではなく、仲介業者を使って販売していることが多いです。また、自社のでお客様を集客している業者も自社で販売しきれない場合は、仲介業者の流通網で販売をします。このようにプロでも、自社の1社だけに頼るのではなく業者間の流通網でいかに販売するかという販売方法をとっています。
たとえば、エリアの不動産業者の中でマイホームを購入してもらう取引の数がトップクラスの会社にお客様の不動産を検討できそうなお客様が10人いたとしましょう。この業者が情報を抱え込んでしまったり、業者間の流通網を上手く使えない場合には、検討できるお客様は10人です。
他の不動産業者が2社につき1人、3社に1人しか検討できるお客様を持っていなかったとしても、首都圏の場合、お客様のエリアを主に取り扱う不動産業者は何百、何千といます。そうするとお客様の数は圧倒的に不動産業者間の流通網を使える業者の方が検討できるお客様の数が多いのです。
このように高く売るためには高く売る方法があるのです。続きはまた『不動産を高く売却する方法③』でお伝えします