「公示地価」という言葉をご存知でしょうか?毎年発表され、土地の取引価格を算出するための指標となるものです。東京の地価はここ数年、高騰しています。では市区町村それぞれで、土地の価格が一番高い場所はどこなのでしょうか。実際に行って調査する企画です。
今回は、東京23区でもハイソなイメージの代表格とも言える「港区」で一番高い所に行ってきました。(リビンマガジンBiz編集部)
港区=ハイソ
皆さんは、「港区に在住」と聞いたらどう思いますか?「すごいところに住んでいるなあ、もしかして金持ち?家賃高くない?」なんて思う方も多いでしょう。
港区にはハイソというイメージがありますよね。それもそのはず港区には、眠らない街「六本木」、大人の街「麻布」、テレビ局もある「赤坂」、おしゃれタウン「表参道」「青山」、オフィス街が位置する「浜松町」「新橋」「虎ノ門」「品川」(あまり知られていないかもしれませんが品川駅周辺は港区です)、デートスポット「お台場」、“シロガネーゼ”なんて言葉もある高級住宅街「白金」など、日本有数の区域となっています。
さて、その港区の中で、最も「公示地価」が高い場所はどこでしょうか。港区で最も公示地価が高い場所を発表します。
公示地価が最も高い場所は「港区南青山2-1-1」
なるほど、大通り沿いの一角が港区で最も公示地価が高い場所なのですね。2017年(平成29年) 公示地価を調べると、1㎡で1,080万円、坪単価にすると3,570万円です。
さすがは港区、かなり高額です。前年比を比べてみても+8%の上昇。東京はどの街も公示地価が上昇していますね。
では、「港区で一番公示地価が高い場所」は一体どんな場所なのでしょうか。早速行ってみましょう。
「青山一丁目」到着
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
渋谷から銀座線に揺られること5分程度、到着しました「青山一丁目駅」。ここ「青山一丁目駅」は大通り国道246沿い(青山通り)の駅です。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
「青山一丁目駅」と言えば駅直結、地上23階・地下4階建ての「新青山ビル(通称:青山ツイン)」が有名です。周辺を代表するランドマークとして長年親しまれてきましたが、実は2007年にその2倍近く高さのある高層マンションが竣工したことにより、高さでは周辺でナンバー2になったそうです。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
ロゴがかわいいです。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
ちなみに「新青山ビル」の向いには13階建ての「青山ビル」があります。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
青山通りを挟むと「迎賓館」もある「赤坂御用地」が広がります。こちらは隣駅の赤坂見附駅までという、広大な面積です。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
通り沿いにはこちらのカナダ大使館をはじめ、ドイツ、イラク、カンボジア王国などの各国大使館もあります。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
通り沿いにはかの有名な草月ホールも。やはりこの街は、全般的に格式高い建物が多い場所ですね。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
さて、駅を降りてすぐ、交差点の一角、ここが「港区 南青山2-1-1」、港区でも最も公示地価が高い場所です。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
なるほど、大手自動車メーカーの本社ビルなんですね。地上16階地下4階を誇る車両メーカーの本社ビルが最も港区の公示価格が高い場所、と聞けばそれは確かに納得できますよね。この日は休日だったため、営業はしていませんでしたが、普段は一般の方でも出入りができるショールームとなっているようです。ではこの一角を回って見ましょう。う~ん、一角を周ってみましたが、なんとこの一角すべてこのビルの所有地となっていました。港区で一番高い公示地価の一角を一社が占有しているとは・・・改めて自動車メーカーのすごさを目の当たりにしました。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
周辺はメーカー保有の緑地となっています。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
都会のど真ん中に緑地が広がります。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
青山一丁目はオフィス街のイメージが強いですが、近くには外苑並木や赤坂御用地周辺には緑も多いので、休日に散歩ついでにお出かけをしてみてもいいかもしれませんね。皆さんお近くに来た際は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。