■東京 地価が一番高いとこツアー
「公示地価」という言葉をご存知でしょうか?毎年発表され、土地の取引価格を算出するための指標となるものです。東京の地価はここ数年、高騰しています。では市区町村それぞれで、土地の価格が一番高い場所はどこなのでしょうか。実際に行って調査する企画です。
今回調査する場所は、「台東区」です。台東区といえば、浅草や上野といった観光スポットがたくさんあります。一番高いところは一体どこなのでしょうか?(リビンマガジンBiz編集部)
台東区と聞いて思い浮かぶ場所
「台東区」といえば、観光名所だけでなく江戸時代の歴史を感じさせる場所がたくさんあります。代表的なエリアが2つあります。「上野公園」と「浅草」です。上野公園には、パンダで有名な上野動物園があり、動物園に目が行きがちですが、ここにはオススメの穴場スポットがあります。
ひとつは東京メトロが運営する上野公園モノレール、そして公園内には深海魚の展示で話題集中の国立科学博物館があります。また、上野の森美術館、東京都美術館もあり1日では観光しきれないスポットです。またこの近郊には、商業施設がたくさんあるのでショッピングも楽しめます。
もう1つの「浅草」は、浅草寺を中心とした国際的な観光の街です。仲見世通りはいつ見ても大いに賑わっていますよね。また、東京のエンターテイメントが見える浅草フランス座演芸場東洋会館もここにあります。それ以外にも問屋が集中している「浅草橋」「鳥越」エリアもあります。さぁ、どこが1位なのでしょうか。
公示価格が最も高い場所は「台東区上野4-5-5」
このエリアが、最も高い場所になりました。浅草ではなく、上野でした。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
2017年(平成29年)公示価格を調べてみると、1㎡単価860万円。坪単価は、2,843万円です。浅草寺に近い浅草の公示価格が坪単価77万円。坪単価254万円です。観光エリアでも大きく差がついていますね。それでは、周辺はどんな街なのでしょうか。散策してみましょう。
アメ横周辺エリア
公示価格が1位の場所は、上野広小路の中心部です。昼間と夜では、この街の雰囲気はガラリと変わります。夜になると怪しい勧誘の人が多くなるエリアでもあるので気をつけてくださいね。この周辺で気になるのは、アメヤ横丁(アメ横)です。ちょっと行ってみましょう。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
アメ横は、終戦直後の砂糖が手に入りにくかった時代に、露天で飴を販売し、大繁盛したというところから「アメヤ横丁」と呼ばれるようになったという説があります。今では、年末になると必ず紹介されるエリアですね。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
訪れた時間が、16時頃だったので、やや閑散としていますが、屋台のお店が沢山ありました。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
食べ物だけではありません。こんなお店もあります。豊富なファッショングッズを取り扱っています。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
美味しいお店から怪しいお店まで、様々なお店があり、アジアンテイストのお店もあります。本場仕込みの食材を買うことができます。また、お店の人と値切り交渉をしてお買い物をしている人もいるので、お店の人とそんなやりとりを楽しむことができます。
お店が多くありましたが、それだけではありませんよ。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
落語好きなら一度は行っておきたい鈴本演芸場があります。最近の落語ブームもあって、この日も当日券は立ち見席のみとの案内でした。ふらっと足を運ぶのではなく、計画的にチケットを買った方が良さそうです。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
また、上野には新しいランドマークができました。2017年秋にオープンする上野フロンティアタワーです。
1~6階には「パルコ」7〜10階は「東宝シネマズ」が入っている複合施設です。これからもっと多くの人が出入りしそうですね。来年以降の公示価格にも影響がありそうです。
いかがでしたか。台東区の公示価格1位のエリアは上野でした。上野は上野公園など昔からの施設がたくさんありますが、上野フロンティタワーなど新しい商業施設もオープンしています。これからも変わらず観光名所として賑わいそうですね。一度足を運んでみてはいかがでしょうか。