■東京 地価が一番高いとこツアー
「公示地価」という言葉をご存知でしょうか?毎年発表され、土地の取引価格を算出するための指標となるものです。東京の地価はここ数年、高騰しています。では市区町村それぞれで、土地の価格が一番高い場所はどこなのでしょうか。実際に行って調査する企画です。
今回調査する場所は、「文京区」です。その名の通り文の都と呼ばれたエリアです。一体この街の高いエリアは一体どこなのでしょうか?調べていきましょう。(リビンマガジンBiz編集部)
文京区のプチ情報
このエリアは、特徴のある施設を持った場所が数多くあります。プロレス好きや野球好きには外せないエリア「後楽」、東京大学がある「本郷」、六義園がある「本駒込」そのほかに、「小石川」「小日向」「目白台」など閑静な住宅街が多い街です。
夏目漱石、森鴎外、宮沢賢治、樋口一葉といった文豪たちが愛した街ということもあって「文京区」という名前がつけられました。また、この文京区にはJRの駅が1つも存在していないというのも特徴の一つです。その代わりメトロや都営地下鉄が通っている一風変わったエリアでもあります。それでは、このエリアの公示価格1位の街は一体どのような場所なのでしょうか。
文京区といえば、やっぱりあの場所?
それでは、一番文京区で高いエリアはどこなのでしょうか。区の顔とも言える「後楽」この辺りが怪しそうですね。後楽にある東京ドームや後楽園ホーは、文京区唯一の商業施設なので、上位に食い込んできそうです。それでは発表です。1位のエリアは、「湯島3-39-10」です。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
後楽は僅差の2位でした。1位になった湯島3-39-10は、1㎡あたり315万円、坪単価にすると1,041.3万円になります。このエリアは、受験シーズンになると賑わう湯島天神などがある場所です。台東区との区境が近いエリアでもあります。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
写真の方向が台東区になります。本当に区境のところですね。台東区の公示価格1位「台東区上野4-5-5」にも徒歩5分程度で行ける場所です。というわけで1位は、台東区と文京区の境に近い場所でした。それでは、どのような街なのか調査をしてみましょう。
湯島エリアはこんなところ
1位となった場所は、歓楽街にかなり近い場所です。夜にこのエリアを歩くとキャッチに多く引っかかるので注意が必要です。今回は安全なお昼に周辺を歩いてみました。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
歓楽街ですね。2枚目は湯島駅から撮影したのですが、奥が台東区、撮影場所は文京区という不思議な空間でした。この辺りは、区境なので、その変化を楽しむ遊びもできますよ。住所の表記パネルで青が台東区、緑が文京区になっているので、境を楽しみながら歩くのも1つの方法ですね。もう少し歩いてみましょう。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
湯島天神に到着しました。
ここは、学問の神様として知られる菅原道真公をまつっています。そのため受験シーズンになると、多くの受験生たちで賑わいます。秋〜冬になると参拝者が多くなるそうです。
また、鳥居が銅製であることも特徴です。昭和45年東京都指定有形文化財に指定された貴重なものです。参拝する方は、まずはこの入口、鳥居に注目してくださいね。また、境内内には、貴重な建造物が多くあります。文明開化のシンボルでもあったガス灯。このガス灯は、都内で唯一屋外にあるものです。インスタ映えする写真を撮ることができそうです。是非チャレンジしてみてください。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
鳥居を近くでよく観察すると、青銅で作られていることがわかります。この辺りをもう少し歩いてみるとどうなるのでしょうか。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
先ほどとは打って変わって、静かな街並みになりました。
いかがでしたか?文京区1位の場所は、湯島エリアでした。ここは台東区との区境ということもあり、ここは文京区なのに、あっちは台東区!?戸惑いながら歩きました。
(撮影=リビンマガジンBiz編集部)
もう一度、1位の「湯島3-39-10」に戻ってきました。道路右側が台東区、道路左側が文京区です。しかし、道路左側にも台東区のという場所があったりするので、地図アプリを片手にどこが台東区でどこが文京区なのかを調べるのも楽しそうですね。文京区は閑静な住宅と歴史でかたちづくられています。この湯島エリアは文京区を象徴するような場所でした。