基本的に、売却キャンセルの際に費用は発生しない

持っている不動産を売却したいといっても、買い手が付かなければ売れません。不動産会社に売ろうにもいい金額ではない、ならば売却を中止してしまおう、なんていう話は結構あります。不動産会社は、不動産を売るために広告や調査を繰り返して結構な費用を支払っています。それを急に中止としたら普通はキャンセル料が発生すると思うものです。しかし、実際には中止したとしても費用が発生するということは、ほとんどありませんのでご安心ください。何故かと言いますと、そういった諸経費は売買契約締結時における仲介料に含まれているからです。つまり、売却が決まらない限りはそういった費用を支払う必要は無いというわけです。何年も広告を出し続けていた物件であったとしても、基本的には費用を不動産会社から請求されるということはありません。よって、例えば複数の不動産会社と同様の契約をしていたとしても、売却が決定した際に報酬を支払うのは売却に導いてくれた会社のみということにもなります。

しかし、数々の要望を出していた場合は話は別

しかし、すべての場合において費用が発生しないわけではありません。例えば、過度な広告を売主が要望していた場合は、その分を売主が負担する必要が生じることがあります。週に二回の広告への掲載だけでなく、一面に毎回載せてほしいというような場合ですね。あるいは、最近ではインターネットへの掲載も当然のように行われていますが、自身のページをもっと訪問者が来るように改良してほしい場合は、そのように業者へ依頼する必要があります。ウェブページの改装というのは予想以上にお金がかかるので、当然のことながら通常よりも不動産会社は負担を強いられており、結果としてそういった費用は売主に請求される形になりがちです。したがってウェブページの改装などの要望を出す際は、相当の覚悟が必要になりますことをお忘れなく。つまり、不動産会社が通常業務の範囲内で行っている広告や営業活動においてはキャンセル時に費用は発生せず、通常業務の範囲外となる特別なものについては、売主が負担しなければならない可能性があるという事になるのです。

 
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