複数社へ依頼するほうが顧客層が広がる
不動産売却の際に、声をかけるのは1社しかいけないのかという質問は結構あります。契約事なので、複数の不動産会社に買い手がいないかを尋ねるというのは問題があるように見えます。しかし、実際には結構ポピュラーな方法なのです。複数の会社に声をかけておくことで、買い手候補の数が単純計算で倍になりますし、その分買い手が見つかりやすくなるというわけです。今ではインターネットもあるので、1社だけというのもそんなにデメリットはありませんが、それでも複数の会社に依頼するというのは悪い手ではありません。買い手が複数見つかった際、値段交渉によって不動産価格が上昇する可能性もありますし、なるべく高く売却したいのでしたら1社よりも複数の会社のほうが有効な手段である場合も少なくないといえるでしょう。不動産会社も各々で営業方法が異なっているため、例えば一方では買い手が付かないのに、もう一方ではすぐに買い手が見つかったということは結構あります。
あまり声をかけすぎるのは良くない
しかし、物事には限度というものがあります。例えば十社以上に声をかけてしまうとやり取りが非常にややこしくなります。買い手も複数の会社に声をかけている可能性があるので、それが重なってしまうとものすごく面倒です。また、査定の際も訪問査定ではそれぞれの不動産会社とスケジュールの調整をする必要が出てくるので、あまり声をかけすぎると対応がかなり煩雑になってしまいます。では、どの程度の数が適切なのかといいますと、スケジュール調整のことも考えると多くて三社程度ではないでしょうか。もし複数の不動産を売却するという場合においても、それぞれに別々の三社をつけるのではなく元から三社に絞った上で全ての不動産の売却を進めていくと、後々の対応が非常に楽です。その不動産会社の絞り方としては、それぞれの実績ですとか、担当者と直接話してみて雰囲気を確認するのが良いかと思います。あくまでも、信頼の置ける不動産会社に絞ることが重要です。