今すぐ売却しなくても、査定は可能
20年か30年先か、とにかく将来的に不動産を売却する予定の人というのは結構いらっしゃるかと思います。日本において不動産、特に家屋は人が住んだ時点で価格が下落し始めてしまうものです。そのため、いざ「売る」段階になった際に査定に出してみると購入した当初より大幅に値段が落ちてしまっていて驚いたということがよくあるのです。いきなりそういった事態になってしまうと、あらかじめ売却計画を立てていた場合などは予定が大幅にズレてしまうという事にもなりかねません。そんな誤算を避けるために、定期的に不動産の査定を行っておくと安心です。多くの人はこの不動産査定を有料であると思っているようですが、実はほとんどの不動産会社は査定を無料で行っていますので積極的に利用しない手は無いでしょう。もし所有不動産の価格にご不安があれば、まずはご自身が土地建物を購入した際に利用した不動産会社に問い合わせてみるのが良いでしょう。特にマンションは周辺環境や地価によって価格が大きく変動するため、定期的な査定は現状を知る上で非常に重要なので意識しておきましょう。
不動産査定に関して注意する点
不動産を査定してもらう際には、注意すべき点が存在します。まずは、出来れば既に付き合いのある不動産会社にお願いしたほうが良いという点です。何故かと言いますと、他の不動産会社でそれも初めての利用である場合は、営業の電話やダイレクトメールが恐ろしいくらい来てしまうからです。もちろんこういった会社ばかりではありませんが、私の経験では実際に何度もメールや電話が来てしまい、非常に後悔しました。既に付き合いのある不動産会社ですと、そのようなことをしてしまうと信頼が失われることは重々承知しているので、迷惑になるほどの営業はして来ない可能性が高いでしょう。「複数の会社に査定を依頼すれば、精度も上がる」という意見もあり、確かにその通りな面もありますが、その会社を見つけるのがなかなか難しいというのが現実です。なので、もし複数社に依頼したい場合は付き合いのある不動産会社に説明し、紹介してもらうと良いでしょう。また、他に注意すべき点としては査定時の金額はあくまでも目安であるという点です。特にインターネット上でのみ行う簡易査定は周囲の情報などが曖昧なまま査定してしまうので、売値とぜんぜん違う金額であるということが往々にしてあります。査定してもらったからその値段で売れるはず、という皮算用はしないようにしましょう。