注文住宅を購入するのは難しい
「家は3回建てないと満足したものができない」と言われていますが、そう何回も建てられないのが現実。
ここに注文住宅を購入する難しさがあります。
■売買契約と請負契約は違う
不動産を購入する場合には売買契約なるものを結ぶことにはなりますが、注文住宅の場合は請負契約を結ぶことになり、契約の形態や該当する法律も異なります。
売買契約には宅建業法により細かい規定がありますが、請負契約には民法を主体とするものが一般的で、現代社会には適応しにくい内容も見受けられます。
例えば、ユーザー側から請負契約の解約をする場合、手付金の放棄をすればやめられる売買契約とは異なり、個々の取り決めとなる場合が多く、工事着手前の解約の場合、違約金が50万円だったり、請負金額の1割だったりとバラバラです。
ですから、注文住宅を契約する場合には、事前によく約定を確認しておく必要があります。
■見てもわからない図面や見積もり
いざ注文住宅を頼むにあたり、設計図や見積もりをお願いすることになりますが、これらは見慣れていないとその良し悪しを判断するにはひと苦労です。
基本的には、設計図と見積もりは連動するので、間取りを変更すれば見積もりも変わります。
そのため契約する前に間取りをよく煮詰めておかないと、後々見積もりがドンと高くなり、最初の話と違うということになります。
契約するタイミングにもよりますが、業者の言葉に迷わされず間取りや仕様を9割方決めてから契約することです。
■条件付土地購入で注文住宅を建てる場合
土地を買って家を建てる場合にはさらに注意が必要です。
この場合、土地は売買契約、建物は請負契約となりますが、間取りが決まっていない状態で、土地契約と同時に建物も契約することが多いため後々のトラブルになりがちです。
ですから、間取りなどをきちんと決めてから請負契約をすべきでしょう。
尚、ご自身で判断できない場合には専門家のサポートを求めることですね。