地震保険のこと、知っていますか?
■地震保険のこと、知ってますか?
火災保険に引き続き、地震保険に関しての基本知識をみていきましょう。
地震保険は「地震保険に関する法律」に基づく保険で、居住用建物や家財を対象としています。
地震・噴火、津波を直接の原因とする損害を補償する保険になります。
地震保険は必ず火災保険とあわせて加入することになっており、単独では加入できません。
また、保険期間は最長5年、保険金額は上限で5,000万円、地震保険にセットされる家財保険は上限1,000万円までとなっており、火災保険の保険金額の3割から5割で設定されます。
この保険は東日本大震災のような大規模な地震で大きな損害が生じた場合、民間の保険会社では補償しきれないので、政府が再保険を引き受けることにより、政府と民間保険会社が分担して補償する仕組みになっています。
東日本大震災以降、地震保険の必要性が見直されたわけですが、地震のリスクも日々叫ばれているので万一に備えて加入はしておくべきでしょう。
できれば、地震保険に連動する家財保険にも加入されることをお勧めいたします。
■年々自然災害のリスクが高まると・・・
2017年1月に地震保険の値上げが実施されます。
これは将来的な災害リスクが高まっているためで、地震以外の集中豪雨や巨大台風、竜巻、大規模土砂災害など被害が年々増加しており、保険金の支払いも相当な金額に及んでいます。
したがって、万一のための支払余力を蓄えておく必要があるので保険料の値上げが行われます。
今回の地震保険の値上げには、都道府県別で保険料の改定があるのと、保険金支払の際の損害区分の細分化が行われます。
特に、都道府県によっては保険料が上がる場所と下がる場所があります。
福島や茨城、埼玉などは特に引き上げ幅が大きくなります。
逆に、愛知や三重などでは引き下げになります。
詳しくは以下のサイトから
http://www.giroj.or.jp/news/2015/150930_2.pdf
■住まいの保険はどう加入すればいい??
住まいの保険には火災保険、地震保険そしてそれぞれの家財保険を加入しておくことが最善の補償になります。
特に、それぞれの保険で補償範囲も異なりますので、加入する前に保険商品を理解しておくことをお勧めします
また、火災や地震の保険には加入しても家財までは加入されていない方も多く、自分では保険で補てんされるから大丈夫と思っても、先ほどの事例のように補償されない場合がありますので注意が必要でしょう。
保険料の面では、地震保険や家財保険まで加入が難しい場合もありますが、ぜひ検討しておくことですね。
さらに、こうした火災保険に併せて、特約の保険商品もあります。
例えば、物損害の特約としては、火災の場合の類焼損害や見舞費用の特約、費用の特約としては敷地内の建物修復費用や弁護士費用の特約、また、賠償に関しては個人賠償特約などがあります。
この中でも、個人賠償特約は他人のものに損害を与えたり、偶然な事故で他人を死傷させた場合に補償される保険です。
もちろん、補償される額や事由には限度がありますが、自転車で通行人に怪我を負わせたなどという場合には有効になる特約保険です。
なお、詳しい保険商品の補償の範囲や支払事由には、各保険会社の規定、約款に基づきますので加入される前に充分ご確認されてくださいね。
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