売却するとき価格と期間どちらを優先する？
不動産を売却するとき、「できるだけ希望価格で、早く売却できるといいな！」と考える人がほとんどだと思います。しかし、「売却価格」と「売却までの期間」のどちらを重視するかによって、売却の方法を変えた方が良いこともあります！
今回は仲介と買取の2つの売却方法について、どちらがより希望に沿った売却となるのか考えてみましょう。
「仲介」は価格重視派におすすめ
仲介では売主と買主の間に仲介業者が入り、売買契約を進めてくれます。流れとしては、不動産の売却をしたいと思ったときに仲介業者へ依頼、その後に買主を探す形になり、売却時には一般的に仲介手数料（売却金額が400万円を超える取引では売却金額×3%＋6万円（別途消費税））を支払う必要があります。
さて、すでに買主が決まっている場合を除いて、仲介を選ぶ場合には自分で買主を探すか、仲介業者に探してもらわなくてはいけないので、最初の売り出し価格が重要になります。仲介業者は不動産の査定をした後に査定価格を出し、売主は「このくらいの金額で売りたい」という希望価格を決めます。この査定価格や相場、売却希望価格をもとに売り出し価格が決定するので、売主の希望が価格に反映できるようになっています。
しかし、売れない場合には価格の見直しが必要になること、購入希望者が値下げを要求してくる場合には検討しなくてはいけないことなどから、必ずしも希望価格に近い形で売れるとは限りません。また、売り出し価格で売れなければ、その都度価格を見直し、チラシを作り直して宣伝をしなくてはならないため、売却までに時間がかかってしまうこともあります。
時間がかかっても、価格を重視して売却したい方には仲介がおすすめです。また、最初の売り出し価格を上手く調整すれば早く売却できる可能性も上がるので、自分である程度は時間の調整もできます。
「買取」は早く売却したい人におすすめ
買取では、不動産業者がその物件を買い取ってくれるので、基本的に買主を探す必要がありません。しかし、その買取価格は仲介で売却するよりも安価になってしまう傾向にあります。
不動産業者は買い取った物件を転売するためにリフォームなどを施すことが多いので、その料金や転売による利益を見込んだ金額が買取価格として提示されるためです。一般的な買取価格の相場は、市場で売却できる価格の6割程度だと言われています。
その代わりに仲介手数料を支払う必要はなく、早く物件を売ることができる分、売主としては資金計画が立てやすい点が魅力です。住み替えなど、次の計画が決まっていて売却までの期間が長引くことは避けたいという方も多いため、そういった場合には買取がおすすめになります。
