固定資産税評価額ってなに?調べる方法とは

 

不動産を所有した場合に、目にすることになるのが固定資産税。この固定資産税を算出するには固定資産税評価額を知る必要があります。固定資産税評価額とは、総理大臣が固定資産評価基準を定め、これを基準に市町村長(東京23区の場合は都)がそれぞれの土地や建物に評価額を付けたものです。

 

すでに固定資産税を支払っている方であれば、固定資産税評価額は納税通知書に添付されている課税明細書で確認することができます。また、これを持っていなくても各市役所などで固定資産課税台帳を閲覧することで確認できるので覚えておくと便利です。

 

閲覧を希望する際には申請書などが必要になるので、役所のホームページなどから申請方法や必要書類の確認をしておきましょう。なお、閲覧できる人は不動産の所有者や相続人などと決まっています。また、自分で見に行けないときには固定資産税評価証明書を取り寄せるという方法もあります。

 

固定資産課税台帳には、その不動産の所有者や所在地、価格が記載されていて、固定資産税評価証明書でもこれらの事項が確認できます。

 

また、土地などの価格は変動するものなので、3年に1度は価格の見直しが行われます。もし改訂の内容におかしいなと思う点があれば、市役所などに確認してみましょう。

 

固定資産税評価額が分かれば4つの税金が計算できる!

 

この固定資産税評価額をもとに計算できる税金は4つあります。それぞれの内容と計算方法を見てみましょう。

 

・固定資産税

土地や建物などの資産を持ち、固定資産登録台帳に記載されている人に対して課税され、地方税として市町村へ納付します。

市町村によって税率が異なる場合もありますが計算方法は、固定資産税評価額(課税標準額)× 1.4%になります。また、固定資産税が軽減される特例もあるので、所有する不動産が特例に当てはまるか確認が必要です。

 

・都市計画税

基本的に固定資産税と一緒に請求されます。都市計画法で定める都市計画区域のうち、市街化区域内に土地や建物などの資産を持つ人が課税対象です。

税率は最高で0.3%と決まっていて、計算方法は、固定資産税評価額(課税標準額)× 0.3%になります。これにおいても税額が軽減される特例があり、200平米以下の小規模住宅用地では固定資産税評価額は6分の1、それ以上の一般住宅用地あれば3分の1で計算されます。

 

・登録免許税

不動産の登記の際に納める税金です。税額は最大で固定資産税評価額の2%です。所有権に関する登記であれば計算方法は、固定資産税評価額×所定の税率となり、登記の種類によって税率が変わります。

 

・不動産取得税

不動産の所有者に対して、1度だけ課税されるもので、購入の場合だけでなく贈与や交換で取得した場合にも税金を納める必要があります。税率は住宅である土地・建物であれば3%、住宅でないものに関しては4%で、これを固定資産税評価額にかけて算出します。


いかかでしたか?固定資産税評価額がいかに不動産に関わる税金に関して重要なものか分かりますね。納税通知書が来る前に自分で各税金の計算をしておくと、どの程度の課税金額になるか前もって分かるのでオススメです。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ