コンセントの修理代が転じて10万円請求
マンションの売却時にはトラブルが起こることもあります。特に安易な口約束は厳禁!思わぬトラブルにつながります。それでは実際に起こったトラブルでどのようなものがあるのか見てみましょう。
まず紹介したいのは、家具を置いていくという口約束から発展したトラブルです。概要は、
・エアコンなどの家具を置いていく条件でマンションの売買契約を結ぶが、引き渡し間際でキッチンのコンセントが故障(修理代は約3,000円)
・売主(夫)が仲介・買主と修理代の代わりに、廃棄予定だった食器棚を置いていくと口約束をするも、売主(妻)はそれを知らずに食器棚を廃棄
・後日、食器棚がないことに気付いた仲介・買主が抗議。食器棚を購入する金額として、廃棄した食器棚と同等価格の10万円を請求される
もともとはコンセントの修理代3,000円だけの支払いだったはずなのに、ちょっとした口約束から10万円になってしまうとは思いもよりませんね。このトラブルの場合では食器棚は元々の売買契約の内容に含まれておらず、売主も仲介も書面などで食器棚の譲渡について記してしないので、10万円を支払う義務は認められないかもしれません。
しかし、こういったトラブルは話がこじれてしまうことが多いので避けたいものですね。そのためにも、売主と買主の関係で安易な口約束をするのはやめましょう。
駐車場を口約束で貸したままマンション売却
マンションを売却するときには、買主が次に利用しやすいようにしておくことも重要です。次に紹介するのは、売主が駐車場を口約束で他の方に貸したままマンション売却をしてしまったことで起こったトラブルです。概要は、
・駐車場が月々1,000円で利用できるマンションを売却
・買主が購入申し込み後、売主が駐車場を別の人に口約束で月々18,000円でにて賃貸しており、その収入ごと買主へ引き継ぐ予定であることが発覚
・別途駐車場を借りた場合、月々約20,000円かかる
・買主は引っ越しと同時に駐車場を利用したいため抗議予定
もともと駐車場を利用する予定だった買主からしてみれば、とても迷惑な話ですね。全くの他人から自分がしたわけではない口約束で駐車場代を払ってもらうのも、信用できるものではありません。
この場合は売主が現在駐車場を利用している方と話して、立ち退いてもらうのが良いでしょう。駐車場を口約束で貸してしまうのもおすすめしませんが、マンション売却前にトラブルが起きそうなことは解決しておくことが必要です。